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【12月20日の香港市場】
2017.12.20 18:03
主要指数はハンセン指数が前日比0.06％安の2万9234.09ポイント、H株指数が0.31％安の1万1505.88ポイントと、いずれも3営業日ぶりに小幅ながらも反落した。レッドチップ指数はわずかに3日続伸し、0.18％高の4284.25ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約15％減少し、概算で802億83000万HKドルにとどまった。なお、「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が引き続き売りが多く、売越額は1億3600万元。深セン経由も2億1400万元の売り越しに転じた（注文ベース：買注文と売約定の差）。
税制改革法案の年内成立がほぼ確実な状況となったことで、前日の米国株市場ではクリスマス休暇前の利益確定売りが目立ち、ダウ平均が反落した。外部環境がやや悪化すると、本日の香港株市場でも長期休暇前の換金売りが目立ち、ハンセン、H株の両指数は弱含んだ。大幅減税による財政の悪化を織り込むかたちで米国金利の先高感が強まり、人民元・香港ドルの通貨安や資金流出への警戒感が重しになった。
本土系不動産株が振るわず、碧桂園控股（02007.HK）が2.74％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。山東省済南市で予約物件の販売中止命令を受けた融創中国（01918.HK）は6.30％安と大きく調整した。中国恒大（03333.HK）と万科企業（02202.HK）は深セン市で大型プロジェクトを始めると伝わったが、材料視されずにそれぞれ4.82％安、1.76％安。また、前日堅調だったハイテク関連株に利益確定売りが目立った。時価総額が大きなテンセント（00700.HK）が反落して0.94％安と、ハンセン指数の足を引っ張った。保険セクターも利益確定が目立ち、新華人寿保険（01336.HK）が3.35％安、中国人寿保険（02628.HK）が1.01％安。来年の固定資産投資の減速による市場価格の下落が警戒され、中国中材（01893.HK）が2.20％安、中国建材（03323.HK）が2.15％安、華潤セメント（01313.HK）が1.80％安など、建材セクターが売られた。
他方、年末年始の個人消費を織り込み、消費関連株がしっかり。中国旺旺（00151.HK）が5.57％高、蒙牛乳業（02319.HK）が4.61％高と、両食品株がハンセン指数構成銘柄の上昇率1～2位に入った。食肉大手の万洲国際（00288.HK）も1.52％高。年末年始の輸送需要の増加を織り込み、中国東方航空（00670.HK）が5.78％高、中国南方航空（01055.HK）が5.55％高、中国国際航空（00753.HK）が4.46％高と、航空大手3社が続伸。個別では自動車大手の東風汽車集団（00489.HK）が0.87％高。自動車取得税が免除となる新エネルギー車リストの最新版に同社トラックが採用されたことが好感された。（中国部・畦田）
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