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【12月19日の香港市場】

2017.12.19 18:14

 主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前日比0.69%高の2万9253.66ポイント、H株指数は1.11%高の1万1541.88ポイント、レッドチップ指数は0.87%高の4276.37ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2%増加し、概算で942億4000万HKドル。なお、「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が4億700万元の売り越しに転じた。深セン経由では買越額が1億9400万元に減少した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 税制改革法案の年内成立がほぼ確実な状況となったことで、前日の米国株市場ではリスクオンが一段と強まり、主要3指数は連日の最高値更新となった。良好な外部環境が続く中で、本日の香港株市場も主要指数がプラス圏でスタート。その後も堅調に推移した。ハンセン指数は取引終了にかけてやや上げ幅を縮めたが、2万9000ポイント台を固めて取引を終了。H株指数は3営業日ぶりに1万1500ポイントを超えた。

 足元の調整を経て過熱感が弱まり、保険料収入の増加期待が続く保険大手が反発した。平安保険(02318.HK)が4.20%高、中国人寿保険(02628.HK)が1.86%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、4位。米国株の主要ハイテク銘柄が値上がりしたことで、香港でも同セクターが反発した。時価総額が大きなテンセント(00700.HK)は小売大手への出資合意が伝わり、1.77%高と4営業日ぶりに上昇。足元調整していたスマホ部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)と舜宇光学科技(02382.HK)がそれぞれ2.55%高、1.95%高と切り返し、上昇率2、3位に入った。

 また、年末年始の輸送需要の増加を織り込み、中国国際航空(00753.HK)が5.03%高、中国南方航空(01055.HK)が4.87%高、中国東方航空(00670.HK)が4.63%高と、航空大手3社が好調だった。個別ではコングロマリットの聯想控股(03396.HK)が動意付き、9.44%高。韓国の人気芸能事務所の上場計画に同社が投資する可能性があると伝わり、思惑買いがみられた。建機メーカーの中国龍工(03339.HK)は好業績見通しを明らかにし、3.37%高。

 一方で前日に大幅高となった香港交易所(00388.HK)は利益確定売りに押され、ハンセン指数構成銘柄の下落率2位となる1.18%安。香港系の不動産株がさえず、九龍倉集団(00004.HK)が1.86%安、長江実業(01113.HK)が0.59%安、新世界発展(00017.HK)が0.53%安に沈んだ。(中国部・畦田)
 
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