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【12月14日の香港市場】

2017.12.14 18:03

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は小反落し、前日比0.19%安の2万9166.38ポイント。H株指数は0.10%高の1万1531.73ポイント、レッドチップ指数は0.52%高の4300.49ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べわずかに減少し、概算で1064億6200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が10億8000万元、深セン経由が7億8700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が5日続伸し、連日で過去最高値を更新。税制改革法案の可決が近づいたとの期待感から、内需関連株などが買われた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は今年3度目の利上げを決定。今後も利上げのペースは緩やかとの見方から、買い安心感も強まった。ナスダック総合株価指数は小反発した。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付いた。こうしたなか、米国の利上げを受け、中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作の利回り水準を引き上げた。米中の金利差を安定させることが目的だが、ネガティブサプライズとなった。ハンセン指数は前場の中盤で下げに転じ、その後は概ねマイナス圏で推移。H株指数は前日終値付近で一進一退となり、小幅高で取引を終了。レッドチップ指数は堅調だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、碧桂園控股(02007.HK)が上昇率1位の4.22%高。安徽省合肥市での宅地入札で落札したことなどが材料視された。その他の本土系不動産株も堅調で、華潤置地(01109.HK)が上昇率3位の2.77%高、中国海外発展(00688.HK)が1.25%高だった。米国の利上げペースが緩やかになるとの観測から、主力の香港系不動産株も買われた。新鴻基地産(00016.HK)が上昇率2位の3.23%高、新世界発展(00017.HK)が同4位の1.42%高だった。

 一方、舜宇光学科技(02382.HK)が4.09%安、瑞声科技(02018.HK)が3.42%安となり、3日連続で下落率1~2位に並んだ。昨日は大幅高だったカジノ株は反落し、サンズチャイナ(01928.HK)が1.93%安、銀河娯楽(00027.HK)が0.40%安。このほか、幅広い銘柄が利益確定売りに押された。(中国部・千原)
 
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