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【12月14日の中国本土市場】
2017.12.14 17:03
主要指数はいずれも小幅に反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.32%安の3292.43ポイント、B株指数が0.18%安の336.75ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.30%安の1万1110.17ポイント、B株指数が0.03%安の1156.99ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約7%増加したものの、概算で3581億元と引き続き4000億元を下回った。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)買越額がいずれも縮小し、それぞれ2億4800万元、4億6100万元にとどまった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場は神経質な地合いに終始し、約1700の銘柄が値下がり。値上がり銘柄は約1500だった。主要指数は概ねマイナス圏での小動きとなり、上海総合指数は節目の3300ポイントを再び割り込んだ。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通りに追加利上げを決定して特段材料視はされなかった。もっとも、中国人民銀行(中央銀行)が追随して中期流動性ファシリティ(MLF)とリバースレポの適用金利を小幅ながらも引き上げたことが嫌気され、年末を控えて資金流動性の低下懸念が地合いを悪くした。また、本日発表の中国の生産・消費・投資の各統計は市場予想の範囲内に収まり、市場の反応は限定的だった。
金融セクターが概ね振るわず、指数の足を引っ張った。株式市場の流動性低下が嫌気され、特に保険・証券株が軟調。中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.96%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が1.91%安、中信証券'A'(600030.SS)が1.52%安、広発証券'A'(000776.SZ)が1.38%安だった。また、旅行大手の中国国旅(601888.SS)が親会社グループの再編の遅れが嫌気され、2.70%安。北京首旅ホテル(600258.SS)が3.43%安、深セン華僑城(000069.SZ)が2.55%安など、観光セクター全般もさえない。燃料コストの増加を織り込み、中遠海運控股'A'(601919.SS)が2.03%安、中遠海運特種運輸(600428.SS)が0.66%安など、海運大手が低迷した。
一方でIT大手の出資などをめぐる思惑買いが広がり、小売大手の逆行高が目立った。王府井デパート(600859.SS)がストップ高、重慶デパート(600729.SS)が2.38%高。北部を中心に天然ガスの供給不足が続き、ガス価格の先高感を背景に、大衆公用事業'A'(600635.SS)が4.38%高、深セン市ガス(601139.SS)が3.45%高など、ガスセクターが堅調。
なお、B株市場も戻り売りに押され、約6割の銘柄が値下がりした。それでも上海B株ではガス関連の山西省国新能源(900913.SS)が上昇率1位の2.02%高となり、指数の下げ幅を縮小。深センBでは海南省の地場系銘柄が物色された。(中国部・畦田)
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