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【12月12日の中国本土市場】
2017.12.12 17:03
主要指数はいずれも3営業日ぶりに反落した。上海市場は上海総合指数が前日比1.24%安の3280.81ポイント、B株指数が0.37%安の336.83ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.89%安の1万1043.21ポイント、B株指数が0.12%安の1147.14ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約6%減少し、概算で3786億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも売り越しに転じ、売越額はそれぞれ4億8600万元、1億7300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場は戻り売りに押される展開となり、2700以上の銘柄が値下がり。上海総合指数は徐々に下げ幅を広げ、再び3300ポイントを割り込んで取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に人民元の先安感が広がったほか、中国の短期・長期金利も上昇。さらに少額ネットファイナンス会社への取締り強化なども伝わり、年末を控えて資金逼迫感が意識された。
年末を控えて資金繰りへの懸念が広がり、中国民生銀行'A'(600016.SS)が2.17%安、招商銀行'A'(600036.SS)が2.00%安、中国銀行'A'(601988.SS)が1.27%安など、銀行株が上海総合指数の下げを主導。当局の規制強化の動きを受け、太平洋保険'A'(601601.SS)が4.14%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が3.67%安、平安保険'A'(601318.SS)が2.78%安など、保険大手もさえない。また、原油高や地政学リスクなどが嫌気され、航空株に利益確定売りが目立った。中国南方航空'A'(600029.SS)が6.52%安、中国国際航空'A'(601111.SS)が5.51%安、中国東方航空'A'(600115.SS)が5.32%安。船舶重工(601989.SS)が2.25%安、中航飛機(000768.SZ)が1.70%安など、軍需関連株にも利食い売りがみられた。
一方で値上がり銘柄は530あまりにとどまった。農業中央工作会議を控え、第一トラクター'A'(601038.SS)が3.62%高、雛鷹農牧(002477.SZ)が1.04%高、安徽広信農化(603599.SS)が0.92%高など、農業関連株の一角が上昇。リチウムイオン電池の関連銘柄が物色され、華友鈷業%(603799.SS)が5.87%高、コウ鋒リ業(002460.SZ)が4.69%高、寧波旭昇(603305.SS)が3.00%高だった。
なお、B株市場もA株に連れ安し、幅広い銘柄が低迷。それでも上海B株では地場系不動産株の上海臨港(900928.SS)が上昇率1位の2.34%高など堅調で、指数の下げ幅を縮めた。深センB株では自動車大手の重慶長安汽車(200625.SZ)が2.31%高で、同じく指数の下げ幅縮小に寄与した。(中国部・畦田)
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