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【12月11日の中国本土市場】
2017.12.11 16:57
主要指数はいずれも続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.97％高の3322.19ポイント、B株指数が0.81％高の338.08ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.90％高の1万1143.26ポイント、B株指数が0.96％高の1148.53ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約8％増加し、概算で4020億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額はそれぞれ10億6600万元、5億9700万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
先週末に発表された米国の雇用統計は堅調な内容となり、米国株市場も上昇。また、9日発表の中国の物価統計は消費者物価指数（CPI）がまずまずの伸びを示した。米中両国の堅調な景気見通しを背景に、週明けの本土市場は買いが先行。来年のマクロ経済政策を定める中央経済工作会議を前に中国共産党の政治局会議が開かれ、構造改革や成長分野への投資などの期待感が広がった。両市場全体では7割以上の銘柄が上昇。上海総合指数は前場の半ばで節目の3300ポイントを回復した。その後も後場でやや上げ幅を広げ、本日の高値圏で取引を終了。引き続き需給悪化への警戒感が重しになったものの、全般的には優良銘柄を中心に買い戻す動きが目立った。
習近平国家主席が国家ビッグデータ戦略の加速を指示。海外ではビットコイン相場の急騰が続いた。これを受けてIT関連株が物色され、久其軟件（002279.SZ）や数拠港（603881.SS）がストップ高、栄之聯科技（002642.SZ）が8.82％高、恒生電子（600570.SS）が8.37％高。スマート家電のさらなる普及を織り込み、美的集団（000333.SZ）が6.32％高、海信科龍電器'A'（000921.SZ）が5.16％高、青島ハイアール（600690.SS）が3.25％高と、A株を代表する家電銘柄が値上がりした。堅調な内需動向を背景に、食品や医薬セクターが堅調だった。麗珠医薬'A'（000513.SZ）が7.49％高。中国医薬（600056.SS）が6.97％高、恒瑞医薬（600276.SS）が6.09％高と、医薬大手が好調。大型酒造株の茅台酒（600519.SS）は3.77％高と続伸し、酒造セクター全体の上昇につながった。
一方で金融当局による監督強化の動きが嫌気され、東方証券'A'（600958.SS）が0.96％安、招商証券'A'（600999.SS）が0.48％安など、一部の証券株が軟調。ST銘柄が全般的にさえず、*ST中銀絨業【売付のみ】（000982.SZ）が4.73％安、*ST京城機電'A'【売付のみ】（600860.SS）が1.45％安だった。
なお、B株市場はA株に連れ高し、約7割半の銘柄が上昇した。（中国部・畦田）
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