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【12月7日の中国本土市場】
2017.12.07 17:06
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前日比0.66％安の3272.05ポイント。B株指数は反落し、0.57％安の332.57ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、1.00％安の1万801.25ポイント。B株指数は3日続落し、0.46％安の1121.44ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約11％減少し、概算で3499億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8億5000万元の売り越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の売越額は6億2500万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米国のトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定し、この政策に欧州や中東から反発の声があがった。北朝鮮に加え、中東情勢も緊迫化することへの不安感から、中国本土でも投資家心理が悪化した。上海総合指数は低く寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大。後場の中盤でやや戻す場面もあったが、再び売りに押された。上海市場は全体の6割近くの銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄は全体の5割だった。手控えムードが強く、売買代金は大きく落ち込んだ。
本日も大型株の下げがきつく、上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は、下落率が0.93％に達した。上海A株市場では四大国有銀行株がいずれも下落。中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.40％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.17％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.52％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.50％安だった。二大石油株もそろって売られ、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.49％安、中国石油化工'A'（600028.SS）が0.32％安。保険株も続落し、新華人寿保険'A'（601336.SS）が3.25％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が1.40％安、平安保険'A'（601318.SS）が1.09％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が1.00％安だった。
こうしたなか、軍需関連株が堅調。中国核建（601611.SS）がストップ高だったほか、北方ナビ（600435.SS）が6.38％高、中国衛星（600118.SS）が3.68％高。深センA株市場でも中兵紅箭（000519.SZ）がストップ高だった。地政学リスクの高まりに加え、軍需産業を一段と民間に開放する方針が国務院によって示され、これが材料視された。リスク回避の動きを背景に、金関連の銘柄も買われ、赤峰黄金（600988.SS）が5.30％高、中金ゴールド（600489.SS）が3.34％高だった。その一方で石炭株、非鉄金属株、鉄鋼株、セメント株などの下げが大きかった。
上海B株市場は全体の5割の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の6割半だった。（中国部・千原）
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