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【12月6日の中国本土市場】

2017.12.06 16:57

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前日比0.29%安の3293.96ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、0.30%高の334.51ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.52%高の1万911.32ポイント。B株指数は続落し、0.46%安の1126.68ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約19%減少し、概算で3934億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は38億3300万元の売り越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の売越額は2000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国のトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定する方針と伝わり、中東情勢の悪化を懸念する見方からリスク回避の動きが広がり、アジア地域全体の株安につながった。上海総合指数は3300ポイント割れで寄り付き、前場は始値をやや下回る水準で推移した。後場に入ると下げ幅を拡大。中盤で本日の安値を付けると、終盤は急速に下げ幅を縮小したが、節目の3300ポイントに戻らなかった。終値が3300ポイントを割るのは今年8月24日以来となる。

 上海市場は全体の7割近くの銘柄が上昇したものの、大型株を中心に売られ、上海総合指数は下落。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数の下落率は大きく、1.19%安だった。大型株が堅調だった昨日とは、正反対の動きとなった。深セン市場は全体の7割の銘柄が上昇。中小型の銘柄を中心に買われ、中小企業板指数は0.80%高、創業板指数は1.46%高と、深セン成分指数よりも上昇率が大きかった。手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は3日ぶりに4000億元を下回った。

 上海A株市場の主力セクターでは、銀行株が総じて軟調。二大石油株はいずれも反落し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.58%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.65%安。保険株も軒並み売られ、平安保険'A'(601318.SS)が2.52%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.15%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が1.82%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.27%安だった。

 上海B株市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。深センB株市場は全体の6割半の銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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