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【12月4日の香港市場】

2017.12.04 17:58

 主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前営業日比0.22%高の2万9138.28ポイント、H株指数は0.59%高の1万1518.07ポイントと、6営業日ぶりに反発した。レッドチップ指数は続伸し、0.43%高の4321.56ポイント。メインボードの売買代金は先週末比で3割近くも減少し、概算で1086億1400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が25億6200万元、深セン経由が10億1400万元に拡大した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 先週末の米国株市場ではダウ平均が調整。ロシア疑惑をめぐり前米大統領補佐官のフリン被告が訴追内容を概ね認めたことで、トランプ政権の先行き不透明感が強まった。この流れを受けて、週明けの香港株市場では主要指数が小安くスタート。もっとも、先週の調整を経て香港株全体で過熱感が後退しており、買い戻す動きが徐々に拡大。米上院での法案通過によりトランプ政権が掲げる大型減税の実現可能性が一段と高まり、これも投資家心理の改善につながった。石油輸出国機構(OPEC)総会での産油国による協調減産の延長決定で国際原油相場の先高感が広がったことも好材料視された。

 原油相場の先高感を支えに、崑崙能源(00135.HK)が2.94%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.52%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.49%高、中国石油化工(00386.HK)が1.08%高と、石油・ガスセクターが上昇した。大型減税後の米国経済や米国企業の業績の拡大を織り込み、米国関連株が堅調。米国の食肉大手を傘下に置く万洲国際(00288.HK)が3.45%高で引け、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。米国に工場を持つ福耀ガラス(03606.HK)も0.49%高としっかり。

 また、混合所有制改革(民間資本の導入)などの思惑から本土の航空大手が買われ、中国南方航空(01055.HK)が3.62%高、中国東方航空(00670.HK)が3.71%高、中国国際航空(00753.HK)が2.97%高。構造改革の進展を受けてアナリストが業界の先行きをポジティブに評価したことから、青島ビール(00168.HK)が6.47%高、華潤ビール(00291.HK)が5.63%高と、ビール大手が物色された。

 一方で米国経済の拡大による利上げ加速が警戒され、香港地場系の不動産株がさえない。恒隆地産(00101.HK)が2.34%安、恒基地産(00012.HK)が1.87%安、新鴻基地産(00016.HK)が1.65%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1~3位に沈んだ。(中国部・畦田)
 
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