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【11月30日の香港市場】

2017.11.30 18:05

 主要指数はそろって大幅安。ハンセン指数は前日比1.50%安の2万9177.35ポイント、H株指数は1.47%安の1万1475.72ポイントと、いずれも4日続落だった。レッドチップ指数は3日ぶりに反落し、1.46%安の4293.74ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べ約57%増加し、概算で1719億3200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が15億100万元、深セン経由が2億3000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が4日続伸し、連日で過去最高値を更新。税制改革への期待感が再び盛り上がったほか、長期金利の上昇や金融規制緩和の予想を背景に金融株などが買われ、ダウ平均を押し上げた。一方、ハイテク株を利食い売りし、出遅れ銘柄に乗り換える動きが広がり、ナスダック総合株価指数は大幅反落となった。

 米国の金利上昇やハイテク株の下落に加え、北朝鮮をめぐる地政学リスクの高まりを受け、香港の主要指数はいずれも低く寄り付き、その後も軟調に推移。本日の安値付近で引けた。香港を含むアジアの新興市場から資金を引き揚げる動きが広がり、メインボードの売買代金は今年最高を記録。本土マネーよりも、香港や海外の投資家による売買が多く、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率が約9%にとどまった。本日発表された11月のCFLP製造業PMIは市場予想を上回ったが、株式市場への影響は限定的だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、米国のハイテク株が売られた流れを受け、瑞声科技(02018.HK)が下落率1位の6.18%安だったほか、テンセント(00700.HK)が同4位の3.30%安となり、相場の重荷となった。AIA(01299.HK)は同2位の4.01%安。中国本土住民による香港での保険商品購入が落ち込んでおり、これが嫌気された。

 幅広い銘柄が売られるなか、香港銀行間貸出金利(HIBOR)の高止まりを受け、昨日に続いて香港系銀行株が逆行高。東亜銀行(00023.HK)が上昇率1位の2.98%高、恒生銀行(00011.HK)が同3位の1.63%高、中銀香港(02388.HK)が1.54%高だった。(中国部・千原)
 
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