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【11月29日の中国本土市場】
2017.11.29 17:43
主要指数は深セン成分を除いて小幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.12％高の3337.86ポイント、B株指数が0.28％高の341.53ポイント。深セン市場は深セン成分指数がわずかに反落し、0.08％安の1万1082.13ポイントだった。B株指数は続伸し、0.53％高の1148.47ポイント。両市場の売買代金は前日比で約23％増加し、概算で4571億元にまで回復した。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は10億1500万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は4億2400万元にそれぞれ減少した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本日の上海総合、深セン成分の両指数は後場で下げ幅を縮める展開。深セン成分指数は僅差で届かなかったが、上海総合指数はかろうじて終値をプラス圏に乗せた。だが、両市場全体ではやや神経質な地合いに終始し、値下がりは約1800銘柄に上り、一方で値上がりは1400銘柄あまりにとどまった。本日未明に北朝鮮が大陸間弾頭ミサイルを発射したことで、地政学リスクが再び意識された。また、金融市場での流動性低下や非流通株の売却解禁による需給悪化への警戒感も燻り続けた。
不動産大手に押し目買いが目立った。引き続き活発な土地取引市場や堅調な利益動向が織り込まれ、保利房地産（600048.SS）がストップ高、万科企業'A'（000002.SZ）が9.98％高、緑地HD（600606.SS）が4.04％高、北京首都開発（600376.SS）が2.45％高。上海市などで目立つセメント価格の上昇を支えに、祁連山セメント（600720.SS）が6.53％高、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が5.20％高など、建材セクターが堅調だった。需要が住宅市況と相関性が高い鉄鋼セクターも値上がりが目立ち、本鋼板材'A'（000761.SZ）が3.33％高、宝山鋼鉄（600019.SS）が3.28％高、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が3.05％高。三一重工（600031.SS）が7.92％高、徐工機械（000425.SZ）が2.44％高など、建機大手も堅調だった。
一方で大型値嵩株の茅台酒（600519.SS）は引き続き過熱感が意識され、1.55％安と戻り売りに押された。これを受け、宜賓五糧液（000858.SZ）が3.58％安、洋河酒廠（002304.SZ）が3.33％安など、同業の白酒大手が連れ安。ハイテク関連株にも戻り売りが目立ち、紫光（000938.SZ）が4.05％安、江蘇長電科技（600584.SS）が2.87％安、太極実業（600667.SS）が2.09％安。
なお、B株市場はA株と異なり、約5割の銘柄が上昇。上海B株ではセメント大手の華新セメント（900933.SS）が上昇率1位の3.25％高と好調で、指数の上昇に貢献した。（中国部・畦田）
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