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【11月28日の香港市場】

2017.11.28 17:55

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.01%安の2万9680.85ポイント、H株指数は0.56%安の1万1705.58ポイントと、いずれも続落。レッドチップ指数は小反発し、0.04%高の4342.49ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約16%増加し、概算で1188億5300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が23億9700万元、深セン経由が8億100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が続伸。年末商戦が好調と伝わり、小売株などが買われた。一方、過去最高値の更新が続いていたナスダック総合株価指数は、5日ぶりに反落した。こうしたなか、日本政府が北朝鮮のミサイル発射を警戒していると伝わり、地政学リスクが意識された。本日の香港市場は地政学リスクを背景に、主要指数が前場にかけて下げ幅を拡大。もっとも、後場は買い戻す動きが広がり、レッドチップ指数はクロージング・オークション・セッション(CAS)で上げに転じた。商いは引き続き活発で、メインボードの売買代金は17日連続で1000億HKドルを上回った。本土マネーの動きはやや停滞し、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は10%に低下した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、原油相場の下落を受け、本土系石油株が軟調。中国石油天然気(00857.HK)が1.30%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.30%安、中国石油化工(00386.HK)が0.70%安。下落率1位はAIA(01299.HK)の2.28%安。本土系金融株の下げも目立ち、中国人寿保険(02628.HK)が1.50%安、中国銀行(03988.HK)が0.78%安、中国建設銀行(00939.HK)が0.71%安だった。香港銀行間貸出金利(HIBOR)の1カ月物がここ9年近くで最高となったことを受け、香港系の銘柄も軟調だった。

 一方、昨日の下落率1位だった蒙牛乳業(02319.HK)は反発し、本日は上昇率2位の2.25%高。昨日の上昇率1位だった万洲国際(00288.HK)は小幅に続伸し、0.24%高。このほか、ハイテク株や通信株が堅調だった。(中国部・千原)
 
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