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【11月21日の香港市場】

2017.11.21 17:54

 主要指数はそろって大幅高となった。ハンセン指数は前日比1.90%高の2万9818.07ポイントと、4日連続で続伸。H株指数は急反発し、2.91%高の1万1874.37ポイント。レッドチップ指数は実に8日ぶりに上昇し、1.36%高の4356.25ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約45%も増加。概算で1570億1000万HKドルと、今年最大の大商いになった。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が20億2400万元、深セン経由が25億2700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ドイツ、米国の政治リスクによる売りが一服し、前日の欧米株式市場は反発。外部環境の改善を受け、本日の香港株市場では主要指数がプラス圏で寄り付くと、その後は着実に上げ幅を広げた。H株指数は特に上げ幅が大きく、330ポイント以上も上昇して大引け。ハンセン指数は3万ポイントという大台超えを視野に入れて取引を終えた。約10年ぶりの高値となり、大台突破の可能性が一段と高まったことから、投資家の間で株価の先高感が強まった。

 フィンテックを中核に位置付けた成長戦略の発表が期待感を高め、保険大手の平安保険(02318.HK)が急伸。8.83%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。また、中国の金融市場の流動性がある程度改善し、ほかの本土系金融株もそろって上昇。中信証券(06030.HK)が6.80%高、中国人寿保険(02628.HK)が3.01%高、中国建設銀行(00939.HK)が2.52%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.79%高だった。このほか、1000億HKドル台という高水準の日々の売買代金を受け、香港交易所(00388.HK)が5.51%高。足元やや伸び悩んでいた本土系不動産株が動意付いた。アナリストによる強気レポートを背景に、デベロッパー大手が上昇。万科企業(02202.HK)が7.36%高、融創中国(01918.HK)が6.55%高、龍光地産(03380.HK)が2.23%高、緑城中国(03900.HK)が2.04%高だった。

 世界に先駆けて5G(第五世代移動通信)の商業サービスが来年にも中国で始まる見通しが強まり、5G関連株が上昇。中興通訊(00763.HK)が8.75%高、京信通信(02342.HK)が7.94%高、中国通信服務(00552.HK)が4.12%高。中国政府によるAI(人工知能)分野への巨額の資金提供が相次ぎ、ハイテク関連株が指数の上昇を牽引した。大型IT株のテンセント(00700.HK)は新作モバイルゲームへの期待感を背景に、2.38%高と引き続き上場来高値を更新した。

 対照的に食品セクターの中国旺旺(00151.HK)が5.65%の逆行安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。本日発表した9月中間決算(変則決算)は総じて振るわず、失望売りに押された。国際金相場の急落を受け、招金砿業(01818.HK)が3.23%安、紫金砿業(02899.HK)が1.56%安、霊宝黄金(03330.HK)が1.28%安など、金鉱大手がさえない。(中国部・畦田)
 
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