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重慶鋼鉄、経営再建プランを裁判所が承認
2017.11.21 10:49
重慶鋼鉄（01053.HK）は21日、会社更生手続きに基づき管財人が提出した同社の経営再建プランを裁判所が承認したと発表した。債権者集会、株主総会などを経て、今回裁判所に承認されたことで、同プランは正式に発効することになる。
再建プランによると、親会社の重慶鋼鉄（集団）有限責任公司は保有する同社株すべてを再建スポンサーの重慶長寿鋼鉄有限公司（長寿鋼鉄）に譲渡する。これにあわせて長寿鋼鉄は重慶鋼鉄に1億元の運転資金を融資する計画。さらに39億元以上の価格で重慶鋼鉄が保有する鋳造までの生産設備資産を買収するほか、重慶鋼鉄への設備投資を行って将来の収益能力の回復をめざし、今後5年間は宝山鋼鉄（600019.SS）を除く第三者企業に重慶鋼鉄の株式を売却しないことを約束している。
さらに重慶鋼鉄の債務再編も実施する計画。具体的には一部資産の現金化を進めるほか、現時点のA株の発行済み株数を基準に10株につき11.50株の新株を発行する（既存のA株株主は新株を取得できない）。これらを原資に、50万元以下の債権部分には現金で全額返済し、それを超える債権部分には債権100元あたり重慶鋼鉄のA株15.990483株と相殺する。A株の基準株価は3.68元となり、一連の再編により同社の約6割の債務が返済され、残りは免除を受ける見通し。
再建プランが完了した場合、重慶鋼鉄の業績にプラスの影響をもたらすと説明。一方で再建プランに失敗した場合、同社の破産、同社A株の上場廃止のリスクもあると強調している。
なお、重慶鋼鉄のA株は2017年8月1日から売買を停止している。
（同件につきましては、2017年10月2日付「宝山鋼鉄や米投資会社など出資の基金が再編に参加へ」、2017年7月27日付「管財人がA株の上場廃止リスクを注意喚起」、2017年7月11日付「更生手続きの開始でA株は8月1日から売買停止に」、2017年5月26日付「A株が約1年ぶりに売買再開へ」をご参照ください）
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/11/21)
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