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【11月20日の香港市場】

2017.11.20 18:19

 主要指数はハンセン指数が前営業日比0.28%高の2万9260.31ポイントと、3日連続で小幅に続伸。一方でH株指数は0.60%安の1万1538.28ポイントで、3日ぶりに反落した。レッドチップ指数は7日続落し、0.61%安の4297.56ポイント。
メインボードの売買代金は先週末比で約1割減少し、概算で1082億4400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が31億5000万元、深セン経由が12億3200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 トランプ政権による年内の税制改革実現に懐疑的見方が広がったほか、ドイツでもメルケル首相による連立政権樹立に向けた交渉が失敗した。双方の政治リスクが意識され、先週末の欧米株式市場は調整。外部環境の悪化を受け、週明けの香港株市場は概ね軟調な地合いに終始した。H株とレッドチップの両指数は後場で下げ幅をやや縮めたものの、軟調な値動きに終始。一方のハンセン指数は2万9000ポイントを下値に総じて底堅く、後場で上げに転じて小幅高で取引を終えた。

 マカオのカジノ株が物色され、銀河娯楽(00027.HK)が4.12%高、サンズチャイナ(01928.HK)が2.89%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、3位に入った。香港地場系の不動産株が反発。スピンオフ上場による資産規模の縮小が悪材料となってきた九龍倉集団(00004.HK)だが、本日は2.35%高と切り返した。このほか、恒隆地産(00101.HK)が1.83%高、新世界発展(00017.HK)が0.52%高。本土系では米スナップ社との提携強化の思惑から、大型IT株のテンセント(00700.HK)が上昇率2位の4.11%高と物色され、指数の上昇に大きく貢献。また、先週末から広州モーターショーが開幕し、自動車株の一角が好調。電気自動車(EV)の国内最大手であるBYD(01211.HK)は来年の販売増加への期待感から、7.93%高と急伸した。

 一方で金融機関の資産管理業務について、中国政府が規制強化の通達を発表。一連の金融監督強化の動きが嫌気され、中信証券(06030.HK)が2.14%安、中国建設銀行(00939.HK)が1.17%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.13%安、中国人寿保険(02628.HK)が1.11%安など、本土系金融株がH株指数の下げを主導した。本土系の不動産株も概ねさえず、華潤置地(01109.HK)が1.36%安、中国海外発展(00688.HK)が0.62%安。

 個別では宝くじ発券システム会社の御泰中彩(00555.HK)が10.34%安。大規模なファイナンス計画による希薄化などが悪材料視された。流通大手の高キン零售(06808.HK)はアリババグループとの資本・業務提携を発表したものの、アリババへの株式売却価格の低さなどが嫌気され、4.06%安に沈んだ。(中国部・畦田)
 
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