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【11月20日の中国本土市場】

2017.11.20 17:12

 主要指数は深センB株のほかは、いずれも上昇。上海市場は5日ぶりに反発し、上海総合指数が前営業日比0.28%高の3392.39ポイント、B株指数が0.17%高の342.70ポイント。深セン市場は深セン成分指数が反発し、1.28%高の1万1437.54ポイント。B株指数は5日続落し、0.41%安の1182.94ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約24%減少し、概算で4894億元。 「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しが続き、売越額は15億300万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は7億7500万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は低く寄り付き、前場はマイナス圏での小動きに終始。後場の中盤から下げ幅を徐々に縮め、終盤で上げに転じると、本日の高値付近で引けた。上海市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株の一角に支えられ、上海総合指数は上昇した。深セン市場は中小型の銘柄を中心に堅調で、上昇銘柄の方がやや多かった。

 上海A株市場の主力セクターでは、保険株が総じて軟調。二大石油株は中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.73%高だった一方、中国石油化工'A'(600028.SS)は先週末と変わらず。銀行株は堅調な銘柄の方が多く、なかでも時価総額の大きな四大国有銀行はそろって上昇。中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.85%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.32%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.51%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.27%高だった。

 深セン市場ではICチップ関連株の上昇が目立ち、紫光国芯(002049.SZ)、通富微電子(002156.SZ)がストップ高。5G(第五世代移動通信)の関連株も買われ、光迅科技(002281.SZ)がストップ高だったほか、中興通訊'A'(000063.SZ)が8.87%高だった。中国本土の三大通信会社が5G技術の商用化をめぐり、2018年から初歩的な段階で着手し、相応なスケールでの試験を経て、2020年にも実現する計画と報道され、これが材料視されたもようだ。

 上海B株市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株に支えられ、上海B株指数は小幅高となった。上海機電(900925.SS)が上昇率1位の2.53%高、内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率3位の1.78%高だった。深センB株市場は全体の7割近くの銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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