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【11月17日の中国本土市場】
2017.11.17 17:09
主要指数はそろって続落。上海市場が4日続落し、上海総合指数は前日比0.48％安の3382.90ポイント、B株指数が2.14％安の342.10ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が急反落し、2.12％安の1万1292.93ポイント。B株指数は4日続落し、2.27％安の1187.86ポイントだった。両市場の売買代金は概算で6462億元に上り、前日比で約23％も増加。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の売越額は再び急増し、23億3800万元に達した。対照的に「深股通」（香港経由の深センA株投資）は買越額が9億6400万元に拡大した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週末の本土市場は3000近くの銘柄が値下がりした。上海総合、深セン成分の両指数は寄り付き直後を除いてマイナス圏で低迷。上海総合指数は3400ポイントを大きく下回るかたちで取引を終えた。深セン成分指数は後場で下げ幅を広げ、下落率は2％を超えた。年初からのA株株高の象徴ともいえる茅台酒（600519.SS）の急騰をめぐり、経営陣の意向を伝えるかたちで国営新華社通信が理性的な投資の必要性を強調。これが投資マインドを冷やし、幅広いセクターに利益確定売りが広がった。また、大量の非流通株の売却解禁を受けて前日に上海銀行（601229.SS）がストップ安に沈んだことが本日も嫌気され、将来の需給不安も調整要因になった。
茅台酒（600519.SS）が4.01％安と急反落し、老白干酒業（600559.SS）が8.15％安、酒鬼酒（000799.SZ）が5.71％安など、酒造セクターが軟調。足元堅調だった5G（第五世代移動通信）関連株の一角が調整し、中興通訊'A'（000063.SZ）が4.88％安、同洲電子（002052.SZ）が9.02％安、海格通信（002465.SZ）が6.07％安。独占禁止法に基づき中国政府が各港湾会社に改善を求めたことから、港湾セクターが低迷。秦皇島港'A'（601326.SS）が5.99％安、唐山港（601000.SS）が3.01％安、天津港（600717.SS）が2.35％安に沈んだ。医薬セクターもさえず、山東新華製薬'A'（000756.SZ）が8.54％安、健康元薬業（600380.SS）が6.64％安、国薬（600511.SS）が2.92％安だった。
一方で空運関連の銘柄が逆行高となった。中国南方航空'A'（600029.SS）が4.15％高、中国国際航空'A'（601111.SS）が3.36％高、中国東方航空'A'（600115.SS）が2.48％高と、航空大手3社がそろって上昇。ハブ空港の上海エアポート（600009.SS）も3.56％高と買い進まれた。中国人民銀行（中央銀行）による資金供給を背景に大型金融株の一角が底堅く、上海総合指数を下支え。中国建設銀行'A'（601939.SS）と平安保険'A'（601318.SS）が3.09％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が3.07％高、中信証券'A'（600030.SS）が2.69％高と買われた。
なお、B株市場はA株に連れ安し、値上がりはわずか4銘柄にとどまった。（中国部・畦田）
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