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【11月16日の香港市場】

2017.11.16 18:08

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は3日ぶりに反発し、前日比0.57%高の2万9018.76ポイント。H株指数は4日ぶりに反発し、1.06%高の1万1533.96ポイント。レッドチップ指数は5日続落し、0.23%安の4350.19ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約1%減少し、概算で1138億7300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が19億9900万元、深セン経由が12億1600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が続落し、約1カ月ぶりの安値をつけた。世界的な株安や原油相場の下落を受け、リスク回避の売りが膨らんだ。外部環境は低調だが、香港市場は中国本土系の銘柄を中心に買い戻され、主要指数は高く寄り付いた。ハンセン指数とH株指数は堅調に推移。レッドチップ指数は朝方で下げに転じ、後場は前日終値を挟んで一進一退だった。メインボードの売買代金は9日連続で1000億HKドル以上を維持。「港股通」の売買代金はメインボード全体の14%を占めた。

 ハンセン指数は下落した構成銘柄の方が多かったものの、大型株が買われたことで、上昇した。本土系の保険株がそろって上昇。平安保険(02318.HK)が5.55%高、中国人寿保険(02628.HK)が2.47%高となり、上昇率1~2位に並んだ。テンセント(00700.HK)は17年7-9月期業績が大方の予想を上回り、上昇率3位の2.29%高。このほか、主力の本土系銀行株や石油株が堅調だった。

 九龍倉集団(00004.HK)はスピンオフ上場する株式の現物配当が権利落ちを迎え、株価が大幅に理論修正された結果、下落率1位の63.15%安。招商局港口(00144.HK)は下落率2位の7.25%安。一部の港に独占禁止法の疑いがあると国家発展会改革委員会が指摘し、これが売り材料となった。

 本日上昇した易キン集団(02858.HK)は公募価格に比べ29.87%高で寄り付いたものの、すぐに上げ幅を縮め、安値圏の5.45%高で取引を終了した。(中国部・千原)
 
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