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【11月15日の香港市場】
2017.11.15 17:56
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は続落し、前日比1.03％安の2万8851.69ポイント。H株指数は3日続落し、1.62％安の1万1412.75ポイント。レッドチップ指数は4日続落し、1.11％安の4360.25ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約6％増加し、概算で1151億4300万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が12億9600万元、深セン経由が12億6800万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場はダウ平均が反落。原油安や中国の経済指標の鈍化を受け、エネルギー株や素材株が売られた。外部環境の悪化を背景に、香港の主要指数は低く寄り付き、その後も下げ幅を拡大。中国本土系の銘柄を中心に売られ、本日の安値圏で取引を終了した。ハンセン指数の終値は5日ぶりに2万9000ポイントを下回った。メインボードの売買代金は8日連続で1000億HKドル以上を維持。「港股通」の売買代金はメインボード全体の13％を占めた。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日の上昇率1位だった吉利汽車（00175.HK）が利益確定売りに押され、本日は下落率1位の3.36％安。本土系石油株はそろって続落し、中国石油天然気（00857.HK）が3.13％安、中国海洋石油（00883.HK）が2.93％安となり、下落率2～3位に並んだほか、中国石油化工（00386.HK）が2.13％安だった。国際エネルギー機関（IEA）が今年と来年の原油需要見通しを下方修正し、原油相場が下落したことが売り材料となった。
幅広い構成銘柄が売られたなか、リスク回避を目的とした資金がディフェンシブな公益株を物色。本土系電力株の華潤電力控股（00836.HK）が上昇率1位の1.58％高、香港系電力株の中電控股（00002.HK）が同2位の1.07％高。また、長江グループの3銘柄がそろって上昇。長江和記（00001.HK）は上昇率3位の1.03％高。今年に入ってからハンセン指数に対して大幅にアンダーパフォームしているとアナリストが指摘し、投資判断と目標株価を引き上げたことを好感した。（中国部・千原）
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