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【11月14日の中国本土市場】
2017.11.14 17:16
主要指数はいずれも反落した。上海市場は7営業日ぶりに調整し、上海総合指数が前日比0.53%安の3429.54ポイント、B株指数が0.36%安の352.79ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日ぶりに反落し、0.95%安の1万1582.92ポイント。B株指数は7日ぶりに反落し、1.28%安の1226.89ポイントだった。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約6%増加。概算で6037億元に達し、約2カ月ぶりに6000億元を超えた。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)はわずかながらも売り越しに転じ、売越額は800万元だった。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額も4億4400万元に縮小(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合、深セン成分の両指数は徐々に下げ幅を広げる展開。最終的な下げ幅は限られたが、本土市場全体の値下がり数は2300を超え、一日を通して利益確定売りが目立った。本日も中国金融市場の資金流動性が逼迫し、市中金利が上昇。10年物国債の利回りは一時、約3年1カ月ぶりに4%に達した。また、10月の生産・消費・投資の各統計がいずれも前月を下回る伸びにとどまったことも嫌気された。
足元堅調だったハイテク関連株が概ね利益確定に押され、紫光国芯(002049.SZ)が6.33%安、江蘇長電科技(600584.SS)が5.60%安、京東方科技'A'(000725.SZ)が4.36%安。家電セクターがさえず、海信科龍電器'A'(000921.SZ)が3.88%安、美的集団(000333.SZ)が2.60%安。高値警戒感から白酒大手が調整し、大型の値嵩株である茅台酒(600519.SS)は1.32%安に沈んで全体の地合いを悪くした。また、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.83%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.56%安、中信証券'A'(600030.SS)が0.54%安など、金融市場の先行き不透明感から大型金融株が振るわなかった。
一方で国内のコモディティ価格が続伸し、鉄鋼・非鉄・石炭株が引き続き堅調だった。オルドスリソーシズ'A'(600295.SS)がストップ高で取引を終え、石炭最大手の神華能源'A'(601088.SS)が5.32%高、鉄鋼最大手の宝山鋼鉄(600019.SS)が1.96%高。また、上海市政府が設置を目指す「自由貿易港」への期待感が高まり、上海ポート(600018.SS)が8.00%高、華貿国際物流(603128.SS)が5.02%高、上海交運(600676.SS)が1.46%高など、地場系の関連銘柄が物色された。
なお、B株市場はA株に連れ安し、約7割の銘柄が値下がりした。(中国部・畦田)
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