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【11月13日の中国本土市場】
2017.11.13 17:10
上海市場はいずれも小幅続伸。上海市場は6営業日連続で上昇し、上海総合指数が前営業日比0.44％高の3447.83ポイント、B株指数が0.35％高の354.08ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.42％高の1万1694.99ポイント。B株指数が6日続伸し、0.06％高の1242.92ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約2割増加し、概算で5965億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は1億9400万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は5億4000万元に増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
中国金融市場の資金流動性が低下し、市中の短期・長期金利がいずれも上昇。強い資金需要とは対照的な銀行の貸出余力の低下などが指摘されており、週明けの本土株市場は金利上昇が投資家マインドを重たくし、1800を超える銘柄が値下がりした。今年の「双十一」（11月11日、ネット通販の一大セール日）を通過し、材料出尽くしから円通速逓（600233.SS）が5.02％安、順豊控股（002352.SZ）が3.96％安など、宅配大手が低迷。ネット販売も得意とする家電量販大手の蘇寧雲商（002024.SZ）も6.36％安だった。家具・食品・医薬・流通を含む消費関連株が全般的にさえず、索菲亜家居（002572.SZ）が3.00％安、恒瑞医薬（600276.SS）が2.90％安、王府井デパート（600859.SS）が2.06％安だった。
もっとも、大型株を中心に1400近くの銘柄が上昇。これにより、上海総合、深セン成分の両指数は小幅ながらも堅調に推移し、いずれも年初来高値を更新した。貸出金利の上昇による融資業務の拡大が織り込まれ、平安銀行（000001.SZ）が4.87％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が2.40％高、招商銀行'A'（600036.SS）が2.21％高など、銀行株が指数の上昇を支えた。
国内のコモディティ価格の反発を手がかりに、鉄鋼・非鉄・石炭株が堅調。方大スチール（600507.SS）がストップ高、南京鋼鉄（600282.SS）が5.90％高、神華能源'A'（601088.SS）が3.42％高、オルドスリソーシズ'A'（600295.SS）が3.23％高。また、半導体、OLED（有機EL）、AI（人工知能）を含むハイテク関連株も物色され、科大訊飛（002230.SZ）がストップ高で引けた。
なお、B株市場も中小型株を中心にふるわず、全体で5割半の銘柄が値下がりした。（中国部・畦田）
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