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【11月10日の香港市場】
2017.11.10 17:57
主要指数はハンセン指数が前日比0.05％安の2万9120.92ポイントと、わずかに反落した。レッドチップ指数は0.56％安の4437.03ポイントと、4日ぶりに下落。H株指数はかろうじて続伸し、0.01％高の1万1745.81ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約4％減少し、概算で1094億1300万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が23億6800万元、深セン経由が18億5200万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米議会上院の税制改革案で法人税減税が19年度に先送りされたとの観測から、前日の米国株市場はダウ平均が調整した。欧州株も大幅に下落すると、週末の香港株市場は外部環境の悪化が重しになり、神経質な地合いに終始。レッドチップ指数は終始マイナス圏で低迷した。ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合い、結局は2万9000ポイントを維持したが、小幅安で大引けした。H株指数もかろうじてプラス圏で大引け。前日の米中首脳会談で両首脳が米中関係の緊密化で合意。両国の企業間で総額2535億米ドル規模の商談がまとまり、中国の金融規制の緩和なども発表されたことが一部投資家に好感された。
再エネ・新エネ関連株が振るわず、新天緑色能源（00956.HK）が5.63％安、華能新能源（00958.HK）が2.72％安、大唐新能源（01798.HK）が0.94％安。バルチック海運指数（BDI）の低迷が影響し、中外運航運（00368.HK）が2.42％安、中遠海運控股（01919.HK）が1.48％安など、海運大手がさえない。食品株が概ね低迷し、乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）が2.58％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。
一方で複数のアナリストがポジティブレポートを出し、本土系保険株が続伸した。新華人寿保険（01336.HK）が5.27％高、平安保険（02318.HK）が3.19％高、中国人寿保険（02628.HK）が0.72％高と続伸。また、昨日に続いてスマホ部品大手の瑞声科技（02018.HK）が続伸し、1－9月期決算の大幅な増収益を手がかりに、3.92％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。BYD電子（00285.HK）が3.61％高、舜宇光学科技（02382.HK）が0.78％高と、対米ビジネスの拡大が見込めるスマホ関連株が堅調。
医薬株の中国生物製薬（01177.HK）も足元の好業績を受けてアナリストが目標株価を引き上げたことから、11.30％高と買いが殺到した。広州白雲山医薬（00874.HK）が1.52％高など、医薬セクターが全般的に堅調。個別では家電用モーター会社の威霊控股（00382.HK）が25.94％高で大引け。親会社による非公開化の計画が明らかとなり、提示価格の付近まで急騰した。（中国部・畦田）
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