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【11月9日の中国本土市場】

2017.11.09 17:13

 上海市場はそろって上昇。上海市場はいずれも4日続伸し、上海総合指数が前日比0.36%高の3427.79ポイント、B株指数が0.68%高の352.27ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.92%高の1万1553.23ポイント。B株指数は4日続伸し、0.20%高の1238.10ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%減少し、概算で4821億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は17億4300万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は14億1400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 北京での米中首脳会談を背景に、様子見ムードが広がった。上海総合指数は小安く寄り付き、朝方から前日終値を挟んで一進一退。後場は序盤から中盤にかけて軟調だったが、終盤で上げに転じ、本日の高値付近で引けた。上海市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割だった。首脳会談や共同記者会見を見極めたいとの思惑から積極的な売買は手控えられ、両市場合計の売買代金は3日ぶりに5000億元を下回った。

 上海A株市場では二大石油株が反発し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.23%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.16%高。保険株も買い戻され、平安保険'A'(601318.SS)が2.66%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.23%高。時価総額の大きな銀行株は総じて軟調となり、上海総合指数の重荷となった。昨日は堅調だった証券株だが、本日は下落した銘柄が多かった。

 賃貸住宅の住人にも都市戸籍の所有者と同じ権利を付与する“租售同権”政策の関連銘柄が堅調。深センA株市場では世聯行地産(002285.SZ)がストップ高だったほか、聯絡互動(002280.SZ)が5.90%高だった。

 個別の材料があった銘柄では、豫園商城(600655.SS)が4.24%高。新株を対価に、総額257億6800万元に上る企業29社の出資持分を買収すると発表し、これが材料視された。買収する企業は復星グループが推進するハイブシティー(蜂巣城市)の不動産資産や豫園を中心とする中核不動産が含まれているという。

 電気自動車大手の衆泰汽車(000980.SZ)は4.30%高。米フォードとの合弁で純電気自動車(BEV)の合弁会社を浙江省に設立すると発表、これが買い材料となった。

 上海B株市場は全体の7割近くの銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の6割半だった。(中国部・千原)
 
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