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【11月8日の香港市場】

2017.11.08 17:55

 主要指数はハンセン指数が前日比0.29%安の2万8907.60ポイント、H株指数が0.59%安の1万1576.13ポイントと、小幅に反落した。一方、レッドチップ指数はかろうじて続伸し、0.02%高の4442.74ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約2割増加し、概算で1387億8300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が29億4500万元、深セン経由が12億7800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 前日の上昇を経てハンセン指数が約10年ぶりの高値を付けたことで、高値警戒感が強まると、本日の香港株市場は利益確定売りにやや押される展開になった。中国の貿易統計などを材料にハンセン指数は前場の中頃から上げに転じ、2万9000ポイントを超えて前場を終了。だが、後場に入ると再び失速し、マイナス圏の小動きを経て同ポイントを割り込むかたちで取引を終えた。10月も中国の対米貿易黒字が拡大した中で、午後にトランプ米大統領が北京に到着。明日の米中首脳会談を前にリスク回避の売りがみられた。

 足元堅調だった大型石油株が調整。中国石油化工(00386.HK)が1.68%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.61%安、中国石油天然気(00857.HK)が1.25%安、と、三大石油株が反落して全体の地合いを重くした。高値更新を続けていた大型IT株のテンセント(00700.HK)も後場で利益確定売りに押され、1.38%安と9営業日ぶりに反落。ハンセン指数の足を引っ張った。中国での根強い金利上昇の圧力などが警戒され、本土系の不動産株が概ね軟調。中国海外宏洋(00081.HK)は株主割当増資による希薄化が織り込まれて4.96%安に沈み、親会社の中国海外発展(00688.HK)も0.80%安と連れ安した。遠洋集団(03377.HK)は不動産販売額が10月に大幅に増加したものの、地合いの悪さから0.39%安。

また、半導体セクターの上海先進半導体(03355.HK)は大幅増益の1-9月期決算を発表したが、すでに織り込み済みで5.75%安とスピード調整した。中芯国際集成電路製造(00981.HK)が4.05%安、華虹半導体(01347.HK)が0.67%安と、同業他社もさえない。

 対照的に同じハイテク関連でも、スマホ部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)は大手証券による目標株価引き上げを受けて1.72%高。同業の舜宇光学科技(02382.HK)もアナリストの高評価が続き、5.58%高と物色された。パソコン世界大手の聯想集団(00992.HK)が0.66%高など、ITでもハードウエア関連の銘柄は堅調。また、電力株が物色され、華潤電力控股(00836.HK)は出遅れ感や海外買収の観測などを手がかりに、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる6.55%高で取引を終えた。

 なお、本日上場したテンセント傘下で電子書籍事業を手がける閲文集団(00772.HK)だが、公募価格を約6割も上回る価格で寄り付くと、その後も買いが入り、同86.2%高で初日の取引を終えた。(中国部・畦田)
 
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