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【11月8日の中国本土市場】
2017.11.08 17:10
上海市場はそろって3日続伸。上海総合指数は前日比0.05％高の3415.46ポイント、B株指数は0.27％高の349.86ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに小反落し、0.17％安の1万1447.40ポイント。B株指数は3日続伸し、0.37％高の1235.53ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約20％増加し、概算で5583億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は10億8000万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は9億1500万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は小安く寄り付いたが、朝方で上げに転じると、その後は上げ幅を拡大した。後場寄り直後に本日の高値を付けると、その後は上げ幅を徐々に縮小。終盤で下げに転じたが、取引終了間際にプラスに切り返した。上海市場の上昇銘柄は全体の5割半。深セン市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇した。本日発表された10月の貿易統計は、輸出が米ドル建てと人民元建てのいずれも市場予想をやや下回ったが、株式市場への影響は限られた。
上海A株市場の主力セクターでは、昨日まで続伸していた二大石油株が利益確定売りに押され、そろって反落。中国石油化工'A'（600028.SS）が1.11％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.04％安だった。保険株も軒並み反落。太平洋保険'A'（601601.SS）が2.97％安、新華人寿保険'A'（601336.SS）が1.71％安、平安保険'A'（601318.SS）が1.16％安だった。銀行株はまちまちだったが、総じて堅調な銘柄が多かった。
こうしたなか、証券株が堅調。中信証券'A'（600030.SS）が3.36％高、招商証券'A'（600999.SS）が3.18％高、興業証券（601377.SS）が2.28％高。深セン市場でも広発証券'A'（000776.SZ）が2.12％高など、全体的に買われた。外国銀行を対象とした中国本土の証券会社に対する出資規制について、51％まで緩めることを中国政府が検討中と、外電が消息筋情報として伝え、これが材料視された。
深センA株市場では莱宝高科技（002106.SZ）がストップ高など、有機EL（OLED）の関連銘柄が大幅高。OLEDディスプレイを搭載したiPhone Xの予約が中国本土でも始まったが、5時間で550万台を突破したと伝わり、これが手がかりとなった。
上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は4割だったが、下落銘柄に比べやや多かった。（中国部・千原）
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