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【11月7日の香港市場】
2017.11.07 18:08
主要指数はそろって反発した。ハンセン指数は前日比1.39％高の2万8994.34ポイント、H株指数は1.04％高の1万1645.53ポイント。レッドチップ指数は3日ぶりに上昇し、0.84％高の4441.42ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約3％増加し、概算で1151億2500万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が24億9900万元、深セン経由が15億4800万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
前日の米国株市場は複数の企業決算が好感され、主要3指数はいずれも過去最高値を更新。また、サウジアラビア情勢の不透明感から国際原油相場が大幅続伸し、人民元高のトレンドも継続した。これを受け、本日の香港株市場は主要指数が小高くスタート。ハンセン指数は前場で上げ幅を広げると、後場で節目の2万9000ポイントを試し、瞬間的に突破する場面もみられた。終値は同台を下回ったが、約10年ぶりの高値で取引を終えた。レッドチップ指数はやや上値が重かったが、H株指数はA株上昇を支えに本日の高値圏で引けた。
大型IT株のテンセント（00700.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率3位となる3.71％高と続伸し、指数の上昇をけん引。来週発表の決算への期待感に加え、AI（人工知能）を活用した自動運転技術の開発に成功というニュースが伝わり、これも好感された。原油相場の上昇を支えに、中国石油化工（00386.HK）が3.66％高、中国石油天然気（00857.HK）が2.57％高、中国海洋石油（00883.HK）が1.08％高と、三大石油株が全体の地合い改善に貢献。有力投資銀行による買い推奨や、10月も月間最多記録の販売台数を更新した自動車大手の吉利汽車（00175.HK）が、上昇率1位の5.65％高で大引けした。新車販売台数が1割増を確保した広州汽車（02238.HK）も2.76％高としっかり。
主要国市場の堅調な株価動向や10月の業績改善を受け、証券セクターが堅調。純利益が大幅に拡大した中信証券（06030.HK）は1.86％高だった。大手投資銀行の中金公司（03908.HK）も4.03％高と買い進まれた。個別では不動産大手の中国恒大（03333.HK）が急騰して9.38％高。主力子会社が複数の企業による計600億元の出資を受け入れると発表し、好材料視された。
他方、原油高が引き続き嫌気され、国泰航空（00293.HK）が2.46％安、中国南方航空（01055.HK）が1.00％安、中国東方航空（00670.HK）が0.25％安と、航空大手が続落。医薬セクターに利益確定売りが目立ち、広州白雲山医薬（00874.HK）が2.76％安、山東新華製薬（00719.HK）が2.22％安、復星医薬（02196.HK）が2.12％安だった。（中国部・畦田）
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