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【11月6日の香港市場】
2017.11.06 18:00
主要指数はハンセン指数が前営業日比0.02％安の2万8596.80ポイント、H株指数が0.67％安の1万1524.64ポイントと、小幅に反落した。レッドチップ指数も続落し、0.29％安の4404.28ポイント。メインボードの売買代金は先週末比で約26％も増加し、概算で1117億1200万HKドルと、3営業日ぶりに1000億HKドル台を回復した。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が25億6000万元、深セン経由が13億400万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米連邦公開市場委員会（FOMC）の次期議長が事前予想通りにパウエル氏に決まり、雇用統計を含む複数の経済指標も堅調な内容だったことで、先週末の米国株市場は概ね良好な地合いだった。それでも不透明なサウジアラビア情勢が伝わると、週明けの香港株市場では利益確定の動きが活発化。主要指数は朝方に一気に下げ幅を広げ、前場の中盤で本日の安値を付けた。その後は徐々に下げ幅を縮め、いずれも小幅安で大引け。ハンセン指数は一時的に上げに転じる場面もみられた。原油相場の先高感や国際的なハイテク銘柄の値上がり期待などが支援材料になった。
中国人民銀行（中央銀行）トップが国内金融システムの脆弱性に懸念を示したことで、本土系の金融・不動産株が軟調だった。デベロッパーの華潤置地（01109.HK）が2.10％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。中信証券（06030.HK）が1.60％安、中国工商銀行（01398.HK）が1.44％安、中国人寿保険（02628.HK）が1.10％安、交通銀行（03328.HK）が1.02％安など、大型金融株が指数の重しになった。また、原油相場の上昇と中東情勢などが意識され、空運大手が低迷。中国国際航空（00753.HK）が2.98％安、国泰航空（00293.HK）が1.51％安、中国東方航空（00670.HK）が1.23％安に沈んだ。中外運航運（00368.HK）が5.18％安、中遠海運控股（01919.HK）が2.73％安など、燃油高を懸念する売りは海運大手に広がった。
一方で原油高を好材料に、大型石油株の中国石油天然気（00857.HK）が3.03％高、中国海洋石油（00883.HK）が1.47％高。米アップル社の堅調な四半期決算や「iPhone X」のリリースなどを材料に、ハイテク関連の銘柄が上昇。アップル社にも製品を納入する部品会社の瑞声科技（02018.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる10.02％高で引けた。来週の決算発表を控えて大型ネット株のテンセント（00700.HK）が2.44％高と好調で、ハンセン指数を下支え。また、医薬セクターが上昇。復星医薬（02196.HK）は台湾のバイオ医薬企業の完全買収を手がかりに、5.34％高と続伸した。（中国部・畦田）
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