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嘉捷エレベーター【売付のみ】、奇虎360の裏口上場を柱とする再編を計画
2017.11.06 12:14
嘉捷エレベーター【売付のみ】(601313.SS)は6日、大規模な資産再編を通じた実質的な「裏口上場」の計画を発表した。一連の再編が完了した場合、「奇虎360」ブランドなどで中国最大級のインターネットセキュリティ製品・サービスや国内有数のオンライン広告・ネット付加価値サービスを展開する三六零科技股フン有限公司(三六零)が、上海A株市場に実質的に上場することになる。
計画によると、嘉捷エレベーターは既存の全事業資産・負債を江蘇省蘇州市の100%子会社に注入し、同子会社の出資持分90.29%を現在の実質筆頭株主に16億9000万元で売却する。さらに残りの子会社の出資持分9.71%と嘉捷エレベーターの新株を対価に三六零の全株式を取得し、三六零を100%子会社化する。総買収額は504億1642万3300元に上り、嘉捷エレベーターは対価として1株あたり7.89元で新株63億6687万2724株(再編後の発行済み株数の94.13%)を割り当てる。
再編後、三六零を実質支配してきた周鴻イ氏は嘉捷エレベーターの株式63.70%を取得し、新たな筆頭株主となる見通し。周氏は嘉捷エレベーターを通じて三六零を100%子会社化することになり、三六零の実質的なA株上場が完成するという。
三六零は中国最大級のインターネットセキュリティ製品・サービス事業などを展開。再編が過去に完了したと仮定した場合、嘉捷エレベーターの2017年6月末の純資産は154億6543万元、2016年12月本決算の売上高は99億434万1000元、純利益は18億7178万8000元と試算される。
なお、今回の再編は実質的な「裏口上場」に該当し、中国証券監督管理委員会(CSRC)による承認などが必要となる。同社株は2017年6月12日から売買を停止している。
【出所】上海証取サイト上の公告(2017/11/06)
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