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【11月2日の中国本土市場】
2017.11.02 16:51
主要指数はそろって下落した。上海市場は3日ぶりに反落し、上海総合指数が前日比0.37%安の3383.30ポイント、B株指数が0.79%安の347.82ポイント。深セン市場は深セン成分指数が続落し、0.51%安の1万1292.42ポイント。B株指数は0.33%安の1216.19ポイントと、3日ぶりに反落した。両市場の売買代金は前日比で約2%減少し、概算で4701億元だった。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は8億9200万元に減少。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額も7億7900万元に縮小した(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場は軟調な地合いに終始し、2500近い銘柄が値下がりした。上海総合、深セン成分の両指数はマイナス圏でもみ合い、そのまま取引を終了。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月利上げの可能性を一段と高める内容となり、資金流出への懸念が相場の重しになったほか、中国金融市場での金利上昇の圧力も引き続き嫌気された。さらにネット動画配信大手の楽視網(300104.SZ)に関して上場廃止の可能性が高まり、これが創業板銘柄の売りにつながった。一方で企業業績を手がかりに押し目を拾う動きもみられ、指数の下げ幅は限定的だった。
上海地場系の銘柄が引き続き利益確定売りに押され、上海梅林(600073.SS)が3.61%安、上海愛建(600643.SS)が2.64%安、上海世茂(600823.SS)が1.36%安。電気自動車(EV)メーカーの米テスラ社の業績悪化を受け、汽車模具【売付のみ】(002510.SZ)がストップ安、浙江三花(002050.SZ)が5.23%安など、テスラ関連のテーマ株が調整。中国のEV大手であるBYD'A'(002594.SZ)も1.37%安と連れ安した。海運セクターもさえず、最大手の中遠海運控股'A'(601919.SS)は大規模増資による希薄化懸念から、1.17%安。中遠海運能源運輸'A'(600026.SS)も同じく増資を計画しており、1.86%安だった。
一方で足元の好業績が織り込まれ、医薬・医療セクターが堅調。通策医療(600763.SS)が5.66%高、康弘薬業(002773.SZ)が3.32%高、華海薬業(600521.SS)が2.56%高だった。A株市場の信用買い残が再び1兆元を突破したことで、方正証券(601901.SS)が5.32%高、東方証券'A'(600958.SS)が1.18%高など、証券株が上昇。大型の値嵩株でもある白酒大手の茅台酒(600519.SS)が0.62%高となり、瀘州老窖(000568.SZ)が4.88%高、酒鬼酒(000799.SZ)が1.29%高と連れ高した。
なお、B株市場は約8割の銘柄が下落。それでも上海B株ではオルドスリソーシズ(900936.SS)が親会社による同社株買い増しの計画を材料に買われ、3.94%高で指数の下げ幅を縮めた。深センB株では深セン赤湾石油基地(200053.SZ)が連日のストップ高となり、引き続き親会社による実質的な全体上場の計画が好感された。(中国部・畦田)
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