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【11月1日の香港市場】
2017.11.01 17:48
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比1.23％高の2万8594.06ポイント、H株指数は1.11％高の1万1636.49ポイントと、いずれも3日ぶりに反発。レッドチップ指数は続伸し、0.74％高の4415.50ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約14％増加し、概算で1102億400万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が14億7600万元、深セン経由が13億700万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場は景況感の改善や企業業績を手がかりに、ダウ平均が小反発。ナスダック総合株価指数も反発し、過去最高値を更新した。外部環境の改善を背景に、香港の主要指数は高く寄り付き、その後も堅調な値動きに終始。ダウ平均先物が上げ幅を広げたことも追い風となった。本日発表された10月の財新中国製造業PMIは前月と同じ51で、市場予想通りだったことから、相場への影響は限定的だった。本土マネーの売買は引き続き活発で、メインボード売買代金の約14％を占めた。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系保険株が大幅高。中国人寿保険（02628.HK）が上昇率1位の7.36％高だったほか、平安保険（02318.HK）が2.62％高。7－9月期の業績を評価したアナリストが、あらためて買い推奨したことが材料視された。米国系保険会社のAIA（01299.HK）は反発し、2.47％高だった。
マカオのカジノ株は続伸。サンズチャイナ（01928.HK）が4.21％高、銀河娯楽（00027.HK）が4.14％高となり、上昇率2～3位に並んだ。10月のマカオのカジノ収益は前年同月比22.1％増で、大方の予想を大幅に上回った。マカオを視察したアナリストによると、国慶節連休後もVIP業務を中心に業務量が増えているという。
テンセント（00700.HK）は傘下の電子書籍会社のスピンオフ上場を材料に、上昇率5位の2.91％高。時価総額が大きいことから、ハンセン指数の上昇に寄与した。一方、本土系銀行株や香港系公益株などが軟調だった。
そのほかの銘柄では中国人民財産保険（02328.HK）が8.40％高。7－9月期の純利益がアナリストの予想を大幅に上回り、目標株価が引き上げられたことを好感した。
GEM市場では中国生物資源（08129.HK）が127.27％高。上場廃止の決定が取り消されたことを好感した買いが入り、低位株であることから上昇率が急拡大した。一方、泰錦控股（08321.HK）は前場で急落し、81.76％安で取引を終了。問題を起こしたブラックマーブル証券が保有する泰錦控股の株式が、強制売却されたとの見方が出ている。（中国部・千原）
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