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【10月31日の中国本土市場】
2017.10.31 17:25
主要指数はそろって反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.08%高の3393.34ポイントと、かろうじて反発した。B株指数は3日ぶりに反発し、0.44%高の350.58ポイント。深セン市場も3日ぶりに上昇し、深セン成分指数が0.48%高の1万1367.61ポイント、B株指数は0.97%高の1216.43ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約23%減少し、概算で4320億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は引き続き売りが多く、売越額は10億4100万元だった。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しが続き、買越額は6億9100万元(注文ベース:買注文と売約定の差)。
CFLP発表の10月のPMIは製造業、非製造業の両方で前月から落ち込み、景気見通しが幾分悪化。上海総合指数は寄り付きからマイナス圏での小動きが続いた。だが、後場の中盤に上げに転じると、小幅高で取引を終了。3400ポイント回復を視野に入れた。深セン成分指数は前日終値付近で弱含んだが、取引終了にかけて堅調に推移。本土市場は全体で約7割の銘柄が値上がりした。前日の調整の反動に加え、本日の人民元レートの上昇、中国人民銀行(中央銀行)による資金供給、上場企業の1-9月期決算などが買い戻しの手がかりになった。
上海自由貿易区をテーマに地場系銘柄への買い戻しが目立った。上海申達(600626.SS)がストップ高、長江投資(600119.SS)が8.80%高、華貿国際物流(603128.SS)が8.66%高、上海外高橋集団'A'(600648.SS)が6.47%高。航空セクターが物色され、1-9月期の営業利益が大幅増となった春秋航空(601021.SS)は8.06%高と買い進まれた。7-9月期で業績改善が進んだ中国国際航空'A'(601111.SS)も1.60%高。ハイテク株の一角も物色され、好業績が続いた海康威視(002415.SZ)が6.73%高、華工科技(000988.SZ)が6.38%高。リチウムイオン電池の関連銘柄が切り返し、天斉リ業(002466.SZ)が5.63%高、寧波杉杉(600884.SS)が5.40%高、洛陽欒川'A'(603993.SS)が4.51%高
一方で海運最大手の中遠海運控股'A'(601919.SS)が3.61%安に沈んだ。17年通年の黒字転換見通しを明らかにしたが、同日に発表した大規模な増資案に基づく希薄化リスクが材料視された。1-9月期で大幅減益に後退した長城汽車'A'(601633.SS)が4.19%安、上海汽車(600104.SS)が4.11%安、広州汽車'A'(601238.SS)が1.76%安。引き続き証券セクターがさえず、海通証券'A'(600837.SS)が1.22%安、中信証券'A'(600030.SS)が0.85%安と続落した。
なお、B株市場はA株に連れ高し、幅広い銘柄が値上がりした。特に上海B株は地場系銘柄が反発し、上海臨港(900928.SS)が上昇率1位の3.91高。深センB株では航空セクターの山東航空(200152.SZ)が4.77%高で、上昇率1位になった。(中国部・畦田)
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