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【10月30日の香港市場】

2017.10.30 18:22

 主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前営業日比0.36%安の2万8336.19ポイント、H株指数は0.68%安の1万1563.38ポイントと、いずれも反落だった。レッドチップ指数は3日続落し、0.42%安の4377.07ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約4%増加し、概算で1038億500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が18億9700万元、深セン経由が10億5700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 先週末のニューヨーク市場は、好業績のハイテク株が買われ、ダウ平均が続伸。ナスダック総合株価指数は3日ぶりの大幅反発となり、過去最高値を更新した。良好な外部環境を背景に、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付いた。こうしたなか、上海総合指数が朝方で下げ幅を拡大し、節目の3400ポイントを割り込むと、香港市場の地合いも悪化。香港の主要指数は先週末の終値付近で小動きとなった。後場の序盤からはマイナス圏で推移した。メインボードの売買代金は7日ぶりに1000億HKドルを上回った。本土マネーの売買が活発となり、メインボード売買代金の14%を占めた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車(00175.HK)が下落率1位の2.88%安。新ブランド「領克」(Lynk & Co)の販売・アフターサービス会社を親会社に売却すると先週発表したが、これが引き続き嫌気されたもようだ。

 中国本土で10年物国債先物が売られ、利回りが一気に拡大。現物の利回りも3.925%に達し、ここ約3年で最高となった。これを嫌気し、本土系の不動産株が続落。華潤置地(01109.HK)が下落率3位の1.67%安、中国海外発展(00688.HK)が1.16%安だった。時価総額の大きな本土系銀行株も売られ、中国工商銀行(01398.HK)が1.25%安、交通銀行(03328.HK)が1.15%安だった。平安保険(02318.HK)は1.01%安。足元の業績は好調だが、新契約価値の成長が大方の予想を下回ったことが売り材料となった。

 幅広い銘柄が売られたなか、原油相場の上昇を好感し、本土系石油株が堅調。中国海洋石油(00883.HK)が上昇率1位の3.76%高だったほか、中国石油天然気(00857.HK)が2.20%高、中国石油化工(00386.HK)が1.23%高だった。瑞声科技(02018.HK)は上昇率3位の2.76%高。iPhoneXの予約が好調と伝わり、これが材料視された。中国人寿保険(02628.HK)は0.58%高。17年1-9月期決算が良好だったことが手がかりとなった。神華能源(01088.HK)は17年12月本決算が大幅増益となる見通しを発表し、朝方から堅調だったものの、終盤で押され、0.21%高で引けた。

 そのほかの銘柄では、BYD(01211.HK)が2.31%安。17年12月本決算が前年比で減益となる見通しを明らかにし、これが嫌気された。BYD電子(00285.HK)は17年1-9月期決算が大幅増益だったうえ、スマートフォン関連株が全体的に買われた流れに乗り、7.63%高となった。中興通訊(00763.HK)は6.46%高。キャッシュフローや資金繰りの改善に加え、5G(第五世代移動通信)への期待を背景に、アナリストが目標株価を引き上げたことを好感した。(中国部・千原)
 
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