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【9月28日の香港市場】
2017.09.28 18:20
主要指数は3日ぶりに反落した。ハンセン指数は前日比0.79%安の2万7421.60ポイント、H株指数は1.46%安の1万874.52ポイント、レッドチップ指数は0.94%安の4258.07ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約4%増加し、概算で891億6000万HKドル。なお、国慶節連休の関係で本日から「港股通」(本土からの香港株投資)が休み。再開は10月9日を予定している。
前日の米国株市場はダウ平均が反発した一方で、米ドルも上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の発言を通じて12月の利上げ見通しが一段と高まったほか、トランプ政権の税制改革プランが米国経済の拡大観測を強めた。これを受け、本日の外為市場では米ドル高・人民元安が進行。中国・香港を含む新興国からのマネー流出の観測が広がり、香港の短期金利が上昇した。資金流出の観測が重しになり、香港株市場は売りが先行。主要指数はマイナス圏で推移し、後場の中盤からは下げ幅を広げた。H株指数は特に軟調な値動きとなり、再び1万1000ポイントを下回り大引け。「港股通」が休みに入ったことで本土マネーの流入が当面見込めなくなったことも影響した。
米ドル高による原油相場の先安感が意識され、中国石油天然気(00857.HK)が1.99%安、中国石油化工(00386.HK)が1.87%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.50%安と、三大石油株が下落。自動車セクターの一角もさえず、吉利汽車(00175.HK)が3.53%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。特に自動車ディーラーが売られ、広匯宝信汽車(01293.HK)が7.72%安、和諧新能源汽車(03836.HK)が5.55%安、中国永達汽車(03669.HK)が4.54%安。また、資金流出の警戒感から金融セクターが概ね軟調。中国農業銀行(01288.HK)が1.40%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.20%安など、大型銀行株がさえない。平安保険(02318.HK)は資本参加するネット保険大手の衆安保険(06060.HK)が本日H株上場したことで材料出尽くしの売りが広がり、2.62%安で引けた。また、同じく大株主に名を連ねるネット大手のテンセント(00700.HK)も1.59%安。
一方で中国の国慶節連休を来週に控え、マカオのカジノ大手であるサンズチャイナ(01928.HK)が1.25%高、銀河娯楽(00027.HK)が0.46%高。国務院常務会議が設備製造、石炭、電力、通信、化学などのセクターに属する中央企業(国務院直轄の国有企業)の再編加速を指示したことで、関連銘柄が物色された。中化化肥(00297.HK)が7.75%高、大唐国際発電(00991.HK)が2.88%高、中国電信(00728.HK)が2.56%高。
なお、ネット保険大手の衆安保険が本日上場。期待感から初値は公募価格を15%以上上回ったものの、その後はやや利益確定に押され、結局、公募価格比9.21%高で引けた。(中国部・畦田)
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