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【9月27日の香港市場】
2017.09.27 18:12
主要指数は続伸した。ハンセン指数は小幅高となり、前日比0.47％高の2万7642.43ポイント。H株指数は0.61％高の1万1035.78ポイント、レッドチップ指数は0.94％高の4298.84ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約1割減少し、概算で858億2900万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が9億300万元、深セン経由が7億3200万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米連銀総裁が12月の利上げ支持の姿勢を示したことで、前日の米国株市場はダウ平均が小幅に下落。これを受け、本日の香港株市場でもハンセン、H株の両指数が小安くスタートした。もっとも、寄り付き直後にプラス圏に戻すと、主要指数は朝方に上げ幅を広げ、その後はもみ合う展開。H株指数は3営業日ぶりに1万1000ポイントに復帰し、レッドチップ指数はザラ場で4300ポイントを回復する場面がみられた。一昨日の急落の反動に基づく押し目買いが続いたほか、アジア開発銀行（ADB）が中国・香港の成長見通しを引き上げたことなどが好感された。
前日の米国株市場でハイテク株が反発したことを受け、スマホ関連株に買い戻しが入った。スマホ部品大手の瑞声科技（02018.HK）が5.47％高、完成品の大手の一角を占める聯想集団（00992.HK）が4.31％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1～2位。さらに5G（第5世代移動通信）分野の投資拡大への期待感が広がり、通信設備大手の中興通訊（00763.HK）が7.35％高と買われた。国慶節の大型連休を控え、レジャー関連株が堅調。銀河娯楽（00027.HK）が2.65％高、サンズチャイナ（01928.HK）が2.31％高と、マカオのカジノ株が値上がりした。上海市政府系のホテル大手である上海錦江国際酒店（02006.HK）が2.85％高、テーマパーク会社の海昌海洋公園（02255.HK）が1.52％高。なお、消費関連では乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）がアナリストによる買い推奨を受けて3.93％高だった。
このほか、今週に入り大幅調整していた本土系不動産株に買いが入った。引き締め政策の強化によるマイナス影響を市場が過大視していると大手投資銀行が指摘。大手の販売拡大は続くとの見方が広がり、世茂房地産（00813.HK）が12.41％高、雅居楽集団（03383.HK）が6.91％高、万科企業（02202.HK）が6.23％高など、好調だった。
一方で石油・ガスセクターの一角が軟調に推移し、崑崙能源（00135.HK）が0.81％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。金相場の先安感から、中国黄金国際（02099.HK）が2.52％安、霊宝黄金（03330.HK）が1.82％安と、金鉱株がさえない。（中国部・畦田）
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