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【9月22日の中国本土市場】
2017.09.22 17:01
主要指数はそろって小幅安だった。上海市場は続落し、上海総合指数が前日比0.15％安の3352.52ポイント、B株指数が0.24％安の357.81ポイント。深セン市場では深セン成分指数も0.25％安の1万1069.82ポイントと続落した。また、B株指数は3日ぶりに反落し、0.13％安の1185.74ポイント。両市場の売買代金は前日比で約1割減少し、概算で4873億元。約4週間ぶりに5000億元を割り込んだ。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は4億4000万元の売り越しに転じた。一方で「深股通」（香港経由の深センA株投資）は引き続き買いが多く、買越額は10億5000万元に増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週末の本土市場は引き続き利益確定売りに押され気味となり、2000近い銘柄が値下がり。一方、値上がり数は1200に届かなかった。上海総合、深セン成分の両指数はマイナス圏での小動きに終始。北朝鮮が太平洋上での水爆実験の実施を示唆し、地政学リスクが地合い全体を重くした。米大手格付け機関による中国国債の格下げ、人民元安や資本流出への懸念なども燻った。一方で国慶節・中秋節連休を控えた内需拡大への期待感などが支えとなり、ろうばい売りは限られた。
増産による将来の需給悪化などが懸念され、各種金属や石炭を含む国内の商品相場が下落。これを受け、鉄鋼・非鉄、石炭、建材などの景気敏感セクターが総じて低迷した。洛陽玻璃'A'（600876.SS）が4.11％安、洛陽欒川'A'（603993.SS）が3.18％安、鞍鋼'A'（000898.SZ）が2.98％安、陝西黑猫焦化（601015.SS）が2.07％安。宅配大手が利益確定売りに見舞われ、円通速逓（600233.SS）が6.03％安、申通快逓（002468.SZ）が3.29％安、順豊控股（002352.SZ）が2.97％安。半導体セクターも調整売りが目立ち、士蘭微電子（600460.SS）が5.88％安、上海貝嶺（600171.SS）が2.72％安、天水華天（002185.SZ）が3.97％安だった。
一方で5G（第5世代移動通信）の関連銘柄が動意付き、凡谷電子（002194.SZ）がストップ高、中天科技（600522.SS）が8.78％高、中興通訊'A'（000063.SZ）が6.92％高、通宇通訊（002792.SZ）が6.01％高。連休商戦を織り込み、格力電器（000651.SZ）が3.31％高、美的集団（000333.SZ）が2.32％高、青島ハイアール（600690.SS）が2.02％高など、一部の家電大手が上昇した。また、中国人寿保険'A'（601628.SS）が1.62％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が1.03％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.53％高と、大型保険株が底堅く、指数の下げ幅を縮めた。
なお、B株市場も幅広い銘柄が下落。一方で上海B株では5G関連で通信設備株の東方通信（900941.SS）が1.49％高と堅調だった。深センB株では筆頭株主による株式買い増しが好感され、観光株の*ST大東海観光（200613.SZ）がストップ高だった。（中国部・畦田）
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