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【9月21日の香港市場】
2017.09.21 18:15
主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.06%安の2万8110.33ポイント、レッドチップ指数は0.30%安の4437.01ポイントと、いずれも反落。H株指数は続伸し、0.22%高の1万1198.32ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約12%増加し、概算で1084億6000万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が15億9700万元、深セン経由が8億2100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が9日続伸し、7日連続で過去最高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は10月から保有資産の縮小を始めると決定。政策金利は据え置かれた。利上げのペースが加速しないという見方が優勢となり、安心感につながったもようだ。一方、香港では香港銀行間貸出金利(HIBOR)が大幅に上昇。これを嫌気し、本日の香港市場はハンセン指数やレッドチップ指数が総じて軟調。H株指数は本土系金融株などに支えられ、前場の中盤から堅調に推移した。メインボードの売買代金は3日ぶりに1000億HKドルを上回った。本土マネーの動きは引き続き活発で、「港股通」の約定額はメインボード売買代金の約14%を占めた。
ハンセン指数の構成銘柄では、新世界発展(00017.HK)が下落率1位の3.49%安。前場はしっかりしていたが、11.43%減益の17年6月本決算が嫌気され、後場で急落した。昨日は堅調だった瑞声科技(02018.HK)は反落し、本日は下落率2位の2.02%安。このほか、香港ドルの金利上昇を嫌気し、香港系不動産株など地場系銘柄が幅広く売られた。
一方、マカオのカジノ株がそろって上昇。銀河娯楽(00027.HK)が2.45%高、サンズチャイナ(01928.HK)が1.28%高となり、上昇率1~2位に並んだ。国慶節連休が例年に比べ長いことから、10月のマカオのカジノ収益は前年同月比で16%の増加が見込めるとアナリストが予想し、これが材料視された。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は続伸し、上昇率4位の0.87%高。アリババ・グループなどとの提携が実質的な段階に入ったと経営トップが明かし、これが手がかりとなった。昨日の上昇率1位だった吉利汽車(00175.HK)も続伸し、上昇率5位の0.83%高だった。
本土系や香港系の金融株が総じて堅調。30億米ドルを超える資金を投じてオーストラリアとニュージーランドの保険事業を買収すると発表したAIA(01299.HK)は0.24%高だった。
そのほかの銘柄では、BYD(01211.HK)が続伸し、3.99%高。ダイムラーとの提携による新製品を計画していることを経営トップが明らかにし、これが材料視された。中金公司(03908.HK)はテンセント(00700.HK)を株主として迎えると発表し、これを手がかりに18.19%高だった。中国民生銀行(01988.HK)は2.85%安。同社株を復星国際(00656.HK)が売却したことが明らかとなり、これが嫌気された。(中国部・千原)
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