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【9月19日の香港市場】

2017.09.19 18:10

 主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は前日比0.38%安の2万8051.41ポイント、レッドチップ指数は0.41%安の4428.13ポイントと、そろって3日ぶりに反落した。H株指数は反落し、0.62%安の1万1125.71ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べ約11%減少し、概算で996億HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が14億3200万元、深セン経由が5億6000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 昨日の香港市場はハンセン指数が13日ぶりに終値で2万8000ポイントを回復。その後のニューヨーク市場はダウ平均が7日続伸し、5日連続で過去最高値を更新した。北朝鮮情勢をめぐる警戒感が後退するなか、米金利の上昇を背景に金融株が買われた。

 一方、本日の香港市場は朝方こそ小高い場面もあったが、そのほかは概ねマイナス圏で推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が近づくなか、香港金融管理局(HKMA)が為替基金証券(外匯基金票拠)を発行したことで香港ドルのマネタリーベースが縮小し、香港銀行間貸出金利(HIBOR)が上昇したことなどが嫌気されたもようだ。メインボードの売買代金は3日ぶりの1000億HKドル割れ。一方、本土マネーの動きは活発で、「港股通」の約定額はメインボード売買代金の約13%を占めた。

 ハンセン指数の構成銘柄では中国海外発展(00688.HK)が反落し、下落率1位の2.56%安。住宅購入が例年活況となる9月の半分が過ぎたものの、新築物件の売れ行きが低調と伝わったほか、北京市で住宅ローン金利の大幅な引き上げが相次いでいるという情報が流れ、これが売り材料となったもようだ。同業の華潤置地(01109.HK)は前場の終盤で上げに転じ、0.36%高で引けた。そのほか、香港系の銘柄を中心に幅広く売られた。こうしたなか、ニューヨーク市場で金融株が買われたことを受け、HSBC(00005.HK)が0.65%高。中国工商銀行(01398.HK)は業績予想と目標株価の引き上げを手がかりに0.17%高だった。(中国部・千原)
 
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