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【9月19日の中国本土市場】
2017.09.19 17:17
主要指数は上海B株を除き、小幅に反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.17％安の3356.84ポイント。一方でB株指数は0.06％高の356.49ポイントと、僅差で続伸した。深セン市場は深セン成分指数が0.62％安の1万1083.89ポイント。B株指数は3営業日ぶりに小反落し、0.14％安の1182.77ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約1％増加し、概算で5238億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8800万元の売り越し、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は3億3100万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場は2000以上の銘柄が値下がりした。上海総合、深セン成分の両指数は概ね軟調な値動きに終始し、いずれも小幅安で大引け。8月の主要統計が総じて振るわず、中国経済の先行き不透明感が燻る状況。また、対米ドルの人民元基準レートが約2週間ぶりの安値に設定されたことなども嫌気された。一方で個人消費が盛り上がる「金九銀十」シーズンに入り、内需拡大への期待感などが地合いを下支え。両指数の下げ幅は限られた。
株価指数先物の証拠金・手数料引き下げで前日買われた証券セクターだが、本日は利益確定売りに押された。中国銀河証券'A'（601881.SS）が4.16％安、華泰証券'A'（601688.SS）が2.51％安、華安証券（600909.SS）が2.22％安。国内の商品先物相場の調整リスクが意識され、祁連山セメント（600720.SS）が2.67％安、北京金隅'A'（601992.SS）が2.24％安、南京鋼鉄（600282.SS）が1.65％安、西部砿業（601168.SS）が1.58％安、鞍鋼'A'（000898.SZ）が0.89％安など、建材・鉄鋼・非鉄株が概ね低迷した。
一方で繁忙期の「金九銀十」を迎え、一部の不動産大手に販売増加期待の買いが入った。蘇州新区ハイテク（600736.SS）がストップ高、臥龍地産（600173.SS）が6.09％高、緑地HD（600606.SS）が3.00％高、万科企業'A'（000002.SZ）が2.60％高。また、Eコマース（電子商取引）の拡大による物流需要が織り込まれ、円通速逓（600233.SS）がストップ高、韻達控股（002120.SZ）が6.01％高、順豊控股（002352.SZ）が5.85％高など、宅配大手が動意付いた。
B株市場も軟調で、値下がり銘柄数が値上がり数を上回った。一方で上海B株では上海航創新（上海）（900955.SS）が2.65％高、上海錦江国際酒店発展（900934.SS）が1.36％高など、観光セクターが堅調。指数はわずかながらもプラス圏で引けた。（中国部・畦田）
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