中国株ニュース 詳細
【9月15日の中国本土市場】
2017.09.15 16:57
主要指数は深センB株を除き、小幅に続落。上海市場は上海総合指数が前日比0.52％安の3353.61ポイント、B株指数が、0.79％安の355.20ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.06％安の1万1063.10ポイント。一方でB株指数は反発し、0.52％高の1182.20ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約4％減少し、概算で5655億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は2億300万元の買い越しに転じた。対照的に「深股通」（香港経由の深センA株投資）は9900万元の売り越しに転じている（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週末の本土市場は2000近い銘柄が値下がりした。上海総合指数はマイナス圏でのもみ合いに終始。下落率は1％未満だったが、先週末の終値はわずかに下回った。本日朝方に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、3700キロあまりの飛行を経て太平洋に落下した。これにより地政学リスクが再び高まり、全体の地合いを重くした。また、前日の市場予想を下回る生産・消費・投資の各統計を受け、本日の商品先物市場が調整、これも悪材料視された。一方で中国人民銀行（中央銀行）による資金供給に加え、9月、10月という個人消費が盛り上がる「金九銀十」を迎えて各業界大手の販売拡大への期待感が下値を支えた。
国内のコモディティ相場の下落を受け、鉄鋼・非鉄・石炭・建材などの景気敏感セクターが軟調だった。西部黄金（601069.SS）や神火煤電（000933.SZ）、雲南リョ業（000807.SZ）がストップ安、本鋼板材'A'（000761.SZ）が9.77％安、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が4.22％安、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が3.20％安。バルク貿易需要の減少が警戒され、秦皇島港'A'（601326.SS）が6.29％安、中遠海運控股'A'（601919.SS）が2.94％安、中遠海運能源運輸'A'（600026.SS）が1.06％安など、海運・港湾株も安い。大型銀行株が引き続きさえず、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.87％安、中国銀行'A'（601988.SS）が1.45％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.79％安で、指数の足を引っ張った。
一方で在庫減少と大手の販売拡大への期待感から、一部の不動産株が上昇。臥龍地産（600173.SS）が7.41％高、万科企業'A'（000002.SZ）が6.31％高、保利房地産（600048.SS）が2.91％高だった。朝鮮半島情勢の緊迫化を背景に、航発動力（600893.SS）が3.52％高、中航直昇機（600038.SS）が1.67％高、中船防務'A'（600685.SS）が0.64％高など、軍需関連株の一角が上昇した。美的集団（000333.SZ）が2.76％高、海信科龍電器'A'（000921.SZ）が2.31％高、青島ハイアール（600690.SS）が1.89％高など、総合家電大手もしっかり。
なお、B株市場はA株に連れ安し、約6割の銘柄が値下がりした。（中国部・畦田）
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価（価格）の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失（為替差損）が生じるおそれがあります。上場投資信託（ETF）は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券（REIT）は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門
