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【9月14日の中国本土市場】
2017.09.14 17:04
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が4日ぶりに反落し、前日比0.37％安の3371.42ポイント。B株指数は反落し、0.41％安の358.03ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、0.18％安の1万1070.49ポイント。B株指数は5日ぶりに反落し、0.16％安の1176.01ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約9％増加し、概算で5864億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しが続き、売越額は2億3500万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は3億8700万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は節目の3400ポイントを前に上値が重く、朝方から前日終値を挟んで一進一退。前場の終盤から売りが優勢となり、後場に入ってからも下げ幅を広げ、本日の安値付近で引けた。本日発表された8月の経済指標は、小売売上高、工業生産、固定資産投資のいずれも市場予想を下回り、投資家心理が悪化。上海市場と深セン市場のいずれも全体の5割半の銘柄が下落した。
上海A株市場の主力セクターでは、銀行株、二大石油株、保険株、証券株が総じて軟調。こうしたなか、セメント価格の上昇を背景に、関連銘柄が堅調。華新セメント'A'【売付のみ】（600801.SS）がストップ高だったほか、祁連山セメント（600720.SS）が4.24％高、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が3.35％高、福建セメント【売付のみ】（600802.SS）が3.23％高。国慶節連休が近づき、観光関連株も堅調。中国国旅（601888.SS）が4.26％高、中青旅（600138.SS）が3.17％高。住宅販売が活況となる9～10月を迎え、保利房地産（600048.SS）が5.49％高、金地グループ（600383.SS）が2.87％高、信達地産（600657.SS）が2.68％高だった。一方、非鉄金属株や鉄鋼株の下げが目立った。非鉄金属株では北方稀土（600111.SS）が3.98％安、廈門タングステン（600549.SS）が3.89％安、広晟有色金属【売付のみ】（600259.SS）が3.53％安、金堆城モリブデン（601958.SS）が3.46％安。鉄鋼株では宝山鋼鉄（600019.SS）が3.60％安、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が3.21％安だった。
深センA株市場では昨日に続いてバイオエタノールの関連銘柄が買われた。中糧生化（000930.SZ）と竜力生物（002604.SZ）がストップ高だった。万科企業'A'（000002.SZ）が6.98％高など、不動産株も堅調だった。一方、リチウムイオン電池の関連銘柄の下げが目立ち、コウ鋒リ業（002460.SZ）が5.38％安、天斉リ業（002466.SZ）が4.95％安だった。
上海B株市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。深センB株市場は下落銘柄の方がわずかに多かった。（中国部・千原）
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