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【9月7日の中国本土市場】
2017.09.07 17:27
主要指数はいずれも小幅安に沈んだ。上海市場は上海総合指数が前日比0.58％安の3365.49ポイントと5営業日ぶりに反落。B株指数は3日ぶりに調整し、0.11％安の347.43ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が7日ぶりに下落し、0.50％安の1万969.12ポイント。B株指数は続落し、0.14％安の1150.33ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約5％増加し、概算で6287億元。なお、香港経由のA株投資は引き続き買い越しとなったものの、買越額は「滬股通」（香港経由の上海A株投資）が2億2400万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）が8億1000万元と、いずれも増加に転じた（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場は2000以上の銘柄が値下がり。値上がり数は1100を下回った。主要指数は概ねさえない値動きが続き、いずれも本日の安値圏で大引け。全般的に神経質な地合いとなり、利益確定の動きが先行。北朝鮮の建国記念日を明後日に控え、朝鮮半島情勢をめぐる地政学リスクが引き続き投資家心理を重くした。一方でファンダメンタルに基づく買いもみられ、指数の下げ幅は限られた。
材料不足の中でリスク回避の動きが目立ち、景気敏感セクターが利益確定売りに押された。江西銅業'A'（600362.SS）が3.66％安、陽泉煤業（600348.SS）が3.31％安、神華能源'A'（601088.SS）が3.31％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が2.74％安など、鉄鋼・非鉄・石炭が概ね軟調だった。証券大手が続落し、華泰証券'A'（601688.SS）が2.17％安、国泰君安証券'A'（601211.SS）が2.04％安、中信証券'A'（600030.SS）が0.88％安。預金準備率引き下げの観測の後退が引き続き嫌気され、招商銀行'A'（600036.SS）が1.97％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.93％安など、銀行株もさえない。
一方で新素材グラフェンの関連銘柄が急伸した。前日にフォーラムが開かれ、グラフェンのイノベーション促進に向けた企業連合が発足。これを材料に、方大炭素（600516.SS）が5.76％高と買われ、売買代金で首位に立った。AI（人工知能）産業の発展に向けた政策措置が加速するとの見通しから、音声認識技術に強い科大訊飛（002230.SZ）が1.01％高。また、不動産大手の万科企業'A'（000002.SZ）が好調な販売実績などを支えに急騰し、9.11％高だった。陽光城（000671.SZ）がストップ高、保利房地産（600048.SS）が3.90％高と、ほかの不動産大手も動意付いた。
なお、B株市場は値上がり・値下がり数が拮抗した。上海B株では恒天凱馬（900953.SS）が上昇率1位の4.20％高で引けた。公開買付義務の免除を新筆頭株主が獲得したことが材料視された。（中国部・畦田）
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