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【9月6日の中国本土市場】
2017.09.06 17:08
主要指数は深センB株を除き、小幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.03％高の3385.38ポイントと4日連続で上昇。B株指数は続伸し、0.40％高の347.83ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が6日続伸し、0.34％高の1万1024.58ポイント。一方のB株指数は4日ぶりに反落し、0.30％安の1151.99ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約7％増加し、概算で6012億元。なお、香港経由のA株投資は引き続き買い越しとなったものの、買越額は「滬股通」（香港経由の上海A株投資）が8200万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）が2億900万元と、いずれもさらに減少した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場は引き続き方向感に乏しい地合いとなった。両市場全体の値上がり銘柄数は値下がりをやや上回る程度。主要指数は小動きに終始し、最終的に上海総合、深セン成分の両指数は小幅ながらもプラス圏で引けた。上海総合指数が3400ポイントを視野に入れたことで高値警戒感が広がり、上値の重さは継続。引き続き朝鮮半島情勢の緊迫化も意識された。一方で企業業績や人民元高、政府の産業政策などが引き続き支援材料となり、テーマ株を中心に物色される場面もみられた。
国有企業改革を織り込み、国務院直轄の中央企業傘下の上場企業が概ね堅調だった。中国冶金科工'A'（601618.SS）がストップ高、中化国際（600500.SS）が6.27％高、中国電建（601669.SS）が3.46％高、中国鉄建'A'（601186.SS）が2.19％高。貿易統計の発表を週末に控え、海運・港湾株の一角が上昇。秦皇島港'A'（601326.SS）が5.06％高、中遠海運控股'A'（601919.SS）が1.97％高だった。引き続きリチウム電池関連の銘柄が上昇し、煉石有色資源（000697.SZ）が6.67％高、寧波杉杉（600884.SS）が5.00％高、天斉リ業（002466.SZ）が2.08％高。半導体関連のハイテク株も引き続き堅調で、江蘇長電科技（600584.SS）が2.94％高。
一方で中国人民銀行（中央銀行）の参事が預金準備率引き下げの可能性は低いと発言。これを受け銀行株がさえず、招商銀行'A'（600036.SS）が1.68％安、上海銀行（601229.SS）が1.05％安、中国民生銀行'A'（600016.SS）が0.71％安だった。証券・保険株も概ね振るわず、太平洋保険'A'（601601.SS）が2.04％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が2.01％安、広発証券（000776.SZ）が0.56％安に沈んだ。
なお、B株市場は約5割の銘柄が下落。値上がりは約3割半にとどまった。それでも上海B株では内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率1位の3.62％高と続伸し、指数の上昇に貢献。深センB株では自動車株が指数の足を引っ張った。（中国部・畦田）
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