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【9月5日の香港市場】
2017.09.05 18:04
主要指数はそろって小反発だった。ハンセン指数は前日比0.003％高の2万7741.35ポイント、H株指数は0.07％高の1万1191.59ポイントと、かろうじて4日ぶりに上昇。レッドチップ指数はわずかに反発し、0.09％高の4305.77ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約12％減少し、概算で770億9300万HKドル。8月以降で初めて800億HKドルを割り込んだ。「港股通」（本土からの香港株投資）はいずれも買い越しが続き、買越額は上海経由が10億4500万元、深セン経由が7億2900万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
前日の米国株市場は祝日で休場だったことから、本日の香港株市場は強弱双方で材料に事欠き、主要指数は小高く寄り付いた。足元の人民元高や堅調な企業業績、マクロ経済統計などが支えとなり、主要指数は小幅にもみ合いながらも概ねプラス圏を維持した。だが、ICBM（大陸間弾道ミサイル）の発射に向けて北朝鮮がミサイルを移動していると伝わると、地政学リスクが意識されて主要指数はわずかながらも下げに転じる場面がみられた。その後は小幅にもみ合い、結局はかろうじて終値をプラス圏に乗せた。
香港系不動産株の九龍倉集団（00004.HK）が3.58％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。現物配当をともなう不動産投資事業のスピンオフ上場計画が好感された。有力デベロッパーの販売拡大が織り込まれ、本土系不動産株の一角も上昇。8月の不動産販売額が前年同月比で3割増加した広州富力地産（02777.HK）が4.22％高。万科企業（02202.HK）は8割以上も拡大し、3.03％高で引けた。雅居楽集団（03383.HK）も販売状況は良好で、4.09％高。
また、自動車株の一角が堅調に推移し、広州汽車（02238.HK）は8月の販売台数の増加が好感されて3.07％高だった。トラック大手の中国重汽（03808.HK）も足元の好業績を手がかりに、6.77％高。今年の半導体設備投資額が世界全体で過去最高を更新するとの見通しが専門機関から示され、半導体セクターが動意付いた。瑞キン国際（00724.HK）が20.00％高、中芯国際集成電路製造（00981.HK）が12.17％高、ASMパシフィック（00522.HK）が8.55％高。
一方で石炭最大手の神華能源（01088.HK）が連日の調整となり、1.94％安で2日連続のハンセン指数構成銘柄の下落率1位。本日から「港股通」の対象から外れた銘柄が概ねさえず、中国民生金融（00245.HK）が3.12％安、光匯石油（00933.HK）が2.57％安、ゴールデンイーグル（03308.HK）が0.81％安に沈んだ。
（中国部・畦田）
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