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【9月5日の中国本土市場】
2017.09.05 17:40
主要指数はいずれも小幅高だった。上海市場は上海総合指数が前日比0.14％高の3384.31ポイントと3日連続で上昇。B株指数は3日ぶりに反発し、0.53％高の346.44ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が5日続伸し、0.21％高の1万986.94ポイント。B株指数は3日続伸し、0.29％高の1155.47ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約13％減少し、概算で5626億元。なお、香港経由のA株投資は引き続き買い越しとなったものの、買越額は「滬股通」（香港経由の上海A株投資）が1億6300万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）が8億9600万元にそれぞれ縮小した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場はやや方向感に乏しい地合いとなった。上海総合、深セン成分の両指数は概ね前日終値付近での小動きに終始。大型株が支えとなり、いずれも小幅高で取引を終えた。両市場全体の値下がり銘柄は1700近く、値上がりは1400あまりとなり、全般的に膠着感が鮮明だった。北朝鮮情勢の緊迫化による地政学リスクや、上海総合指数の3400ポイント超えが視野に入ったことによる高値警戒感などが意識された。一方で足元の人民元高や景気見通しの改善、堅調な企業業績などが支援材料となり、全般的にボラティリティは小さかった。
自動車用電池の技術革新や地方政府による新エネルギー車普及政策などが好感され、リチウム電池関連の銘柄が上昇した。コウ鋒リ業（002460.SZ）がストップ高、寧波杉杉（600884.SS）が6.29％高、天斉リ業（002466.SZ）が5.71％高。足元の人民元高による海外旅行需要の拡大が織り込まれ、航空セクターが堅調。春秋航空（601021.SS）が3.03％高、吉祥航空（603885.SS）が0.86％高、中国南方航空'A'（600029.SS）が0.68％高だった。石炭株の一角に買いが入り、靖遠煤電（000552.SZ）が4.29％高、平煤（601666.SS）が4.28％高。
一方で石炭最大手の神華能源'A'（601088.SS）は利益確定売りに見舞われ、4.96％安で大引け。同社と石炭火力発電の合弁会社を設立予定の国電電力発展（600795.SS）も3.52％安に沈んだ。非鉄セクターが概ね調整し、南山アルミ（600219.SS）が2.93％安、中国アルミ'A'（601600.SS）が2.70％安、雲南馳宏（600497.SS）が2.45％安、北方稀土（600111.SS）が2.22％安。
なお、B株市場は上海B株が値上がり銘柄の方が多かったが、深センB株はわずかに値下がり数が上回った。一方で両指数とも小幅に上昇し、上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率2位の2.89％高で、指数の上昇に貢献。深センB株では京東方科技（200725.SZ）が3.37％高と好調で、指数上昇に寄与した。（中国部・畦田）
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