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【9月4日の香港市場】
2017.09.04 18:05
主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前営業日比0.76%安の2万7740.26ポイント、H株指数は0.91%安の1万1182.67ポイントと、3日続落した。レッドチップ指数は4営業日ぶりに反落し、0.95%安の4301.82ポイント。メインボードの売買代金は先週末比で約13%減少し、概算で876億8300万HKドルと4営業日ぶりに1000億HKドルを下回った。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しが続き、買越額は上海経由が11億2500万元、深セン経由が9億2400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
前日に北朝鮮が核実験に踏み切ったことを受け、週明けの香港株市場では主要指数がいずれも安くスタート。朝鮮半島をめぐる地政学リスクが一段と高まり、利益確定売りが広がった。さらに午後に入ると北朝鮮が近くICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射訓練に踏み切るとの観測が流れ、主要指数は後場中盤で下げ幅を広げた。もっとも、取引終了にかけては下げ幅をやや縮めており、足元の人民元高や堅調な企業業績、マクロ経済統計などが下値を支えた。
再編を材料に足元買われていた石炭最大手の神華能源(01088.HK)が調整し、3.54%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。中煤能源(01898.HK)が2.23%安、ヤン州煤業(01171.HK)が1.24%安とほかの石炭大手も連れ安した。景気敏感セクターが全般的に調整し、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が3.03%安、中国アルミ(02600.HK)が2.01%安、鞍鋼(00347.HK)が0.56%安と、鉄鋼・非鉄株の一角も低迷。本土系金融株が引き続き振るわず、中国銀行(03988.HK)が1.70%安、太平洋保険(02601.HK)が1.48%安、交通銀行(03328.HK)が1.34%安、中国銀河証券(06881.HK)が1.28%安に沈んだ。北朝鮮情勢の緊迫化を受け、中遠海運発展(02866.HK)が3.10%安、中遠海運控股(01919.HK)が2.70%安など、海運大手がさえない。
一方で米アップル社の新製品発表会を来週に控え、スマホ部品大手の瑞声科技(02018.HK)が1.97%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。親会社がアップル社と取引している富智康集団(02038.HK)も3.22%高だった。地政学リスクの高まりによる金相場の先高感を織り込み、中国黄金国際(02099.HK)が8.24%高、招金砿業(01818.HK)が4.39%高と、金鉱株が逆行高。マカオ観光当局が団体観光客の受け入れを再開したことで、銀河娯楽(00027.HK)が1.37%高、ウィンマカオ(01128.HK)が1.09%高など、カジノ株が堅調。個別では民営製薬大手の四環医薬(00460.HK)が2.68%高。台湾系の後発薬メーカーへの資本出資計画が明らかとなり、これが好感された。(中国部・畦田)
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