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【9月4日の中国本土市場】
2017.09.04 18:02
主要指数は上海B株を除き小幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.37％高の3379.58ポイント。B株指数はわずかに続落し、0.13％安の344.60ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日続伸し、0.75％高の1万962.85ポイント。B株指数はわずかに続伸し、0.09％高の1152.03ポイントだった。両市場の売買代金は先週末とほぼ変わらず、概算で6464億元。なお、香港経由のA株投資は引き続き買い越しとなったものの、買越額は「滬股通」（香港経由の上海A株投資）が6億700万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）が13億1700万元にそれぞれ縮小した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週明けの本土市場は売り買いが交錯し、値上がりは約1700銘柄、値下がりも約1400銘柄に達した。上海総合指数は先週末の終値付近で小動きに終始し、最終的に小幅高で大引け。深セン成分指数は比較的堅調に推移し、1万1000ポイント超えを視野に入れた。先週末に出揃った上場企業の17.6期（中間）決算が概ね堅調だったほか、CFLP、財新発表の中国製造業PMIはいずれも良好な値になった。こうした好材料があらためて好感されたほか、人民元高や政策期待も材料視された。一方で朝鮮半島情勢の緊迫化が止まらず、地政学リスクが引き続き相場の重しになった。
10月初めの大型連休、秋のレジャー需要を見込み、観光関連株が上昇。海航凱撒旅游（000796.SZ）がストップ高、中国国旅（601888.SS）が8.70％高、衆信旅游（002707.SZ）が7.30％高、黄山旅行開発'A'（600054.SS）が4.94％高だった。中国でレアアースを含む金属の販売価格の引き上げが伝えられ、貴研プラチナ（600459.SS）が4.84％高、江西銅業'A'（600362.SS）が3.22％高、北方稀土（600111.SS）が3.03％高など、非鉄セクターが堅調。ハイテク関連株への買いが目立ち、大華技術（002236.SZ）が6.71％高、神州数碼（000034.SZ）が6.32％高、天水華天（002185.SZ）が4.82％高だった。
一方で朝鮮半島の地政学リスクなどが意識され、海運セクターが低迷。最大手の中遠海運控股'A'（601919.SS）は4.11％安と利益確定売りに押され、中遠海運能源運輸'A'（600026.SS）が1.33％安、中遠海運発展'A'（601866.SS）が1.21％安に沈んだ。酒造セクターがさえず、宜賓五糧液（000858.SZ）が2.32％安、酒鬼酒（000799.SZ）が1.58％安。
なお、上海B株市場は値下がり銘柄の方が多く、指数もわずかに下落。資源株のオルドスリソーシズ（900936.SS）が1.96％安とさえず、指数の足を引っ張った。（中国部・畦田）
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