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【9月1日の香港市場】
2017.09.01 18:08
主要指数はハンセン指数が前日比0.06％安の2万7953.16ポイント、H株指数が0.08％安の1万1285.55ポイントと、小幅に続落した。一方でレッドチップ指数はわずかに3日続伸し、0.11％高の4343.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で1028億1300万HKドルと前日比で約3％減少したものの、引き続き1000億HKドルを超える大商いだった。「港股通」（本土からの香港株投資）はいずれも買い越しが続き、上海経由の買越額が11億3900万元、深セン経由が6億7500万元にそれぞれ増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週末の香港株市場は膠着感が漂う地合いとなった。前場の主要指数は概ね底堅く推移したが、後場は前日終値付近での小動きに終始。ハンセン、H株の両指数はわずかだがマイナス圏で取引を終え、レッドチップ指数は僅差でプラス引けした。前日の米国株市場は上昇したものの、ハリケーン「ハービー」による深刻な被害状況が嫌気され、外部環境はやや不安定だった。また、8月の上昇を経てハンセン指数が月足で8連騰となったことから、月を跨いで利益確定の売りも目立った。
本土系金融株が概ねさえず、中信証券（06030.HK）が1.03％安、交通銀行（03328.HK）が0.83％安、中国人寿保険（02628.HK）が0.79％安、中国工商銀行（01398.HK）が1.02％安。不動産セクターも全般的に振るわず、広州富力地産（02777.HK）が2.84％安、融創中国（01918.HK）が2.55％安、万科企業（02202.HK）が1.91％安。中間期の業績低迷を受け、中国東方航空（00670.HK）が1.62％安、中国南方航空（01055.HK）が0.81％安、中国国際航空（00753.HK）が0.14％と、三大航空株が続落した。
一方でマカオのカジノ株が堅調。8月のカジノ収益が前年同月比で2割増となったことが好感された。サンズチャイナ（01928.HK）が4.13％高、銀河娯楽（00027.HK）が3.86％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2～3位。食品大手が物色され、乳業メーカーの蒙牛乳業（02319.HK）は増収増益を確保した中間決算が評価され、6.56％高と買い進まれた。食肉最大手の万洲国際（00288.HK）は来週からのハンセン指数構成銘柄への採用を前に、2.81％高と反発した。
このほか、米国のハリケーン被害を受けたガソリン供給の逼迫を織り込み、国際原油相場が上昇。これを受け、中国石油天然気（00857.HK）が1.20％高、中国石油化工（00386.HK）が1.00％高、中国海洋石油（00883.HK）が0.53％高と、三大石油株がそろって買われた。（中国部・畦田）
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