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【9月1日の中国本土市場】

2017.09.01 17:12

 主要指数は上海B株を除き小幅高だった。上海市場は上海総合指数が3日ぶりに反発し、前日比0.18%高の3367.11ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.04%安の345.06ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.59%高の1万880.55ポイント。B株指数は反発し、0.18%高の1150.98ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約17%増加し、概算で6409億元。なお、香港経由のA株投資は引き続き買い越しとなり、買越額は「滬股通」(香港経由の上海A株投資)が22億7800万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)が20億5500万元にそれぞれ増加した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 週末の上海総合指数は前場が比較的堅調で、前引けにかけて3400ポイント回復が視野に入った。だが、後場初めに失速すると、その後は前日終値付近でもみ合い、かろうじてプラス圏で引けた。両市場全体では5割強の銘柄が上昇。外為市場で人民元高が進み、1米ドル=6.58元を突破して14カ月ぶりの元高水準となったことが好感された。中国共産党の最高指導部を選出する全国代表大会の開幕日も10月18日に決まって政策期待が広がり始めたほか、財新製造業PMIの上振れ、堅調な企業の中間決算なども好材料視された。もっとも、中間決算の発表が終了し材料出尽くしの売りがみられた。また、週末要因で様子見ムードも意識され、上値は重く、指数の上げ幅は限られた。

 国有大手同士の経営統合の発表を経て、傘下上場企業の神華能源'A'(601088.SS)と国電電力発展(600795.SS)が約3カ月ぶりに取引を再開。上場企業同士の合弁会社設立が好感され、そろってストップ高で引けた。石炭業界の再編機運が高まり、陝西黑猫焦化(601015.SS)がストップ高、ロ安環保エナジー(601699.SS)が6.01%高、平煤(601666.SS)が4.86%高と、石炭大手が好調。鋼材価格の上昇を追い風に、韶鋼松山(000717.SZ)がストップ高、宝山鋼鉄(600019.SS)が4.51%高と、鉄鋼セクターが動意付いた。IT関連株が堅調に推移し、特に浙大網新【売付のみ】(600797.SS)が7.11%高、科大訊飛(002230.SZ)が2.17%高など、人工知能(AI)関連の銘柄も物色された。このほか、川大智勝軟件(002253.SZ)が4.84%高、中科金財(002657.SZ)が4.71%高。中間期の好業績を受け、杏花村汾酒(600809.SS)が4.16%高、茅台酒(600519.SS)が0.82%高と、白酒大手も堅調だった。

 銀行株が概ね振るわず、指数の足を引っ張った。中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.00%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.86%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.85%安など、四大銀行株がそろって下落。8月の相次ぐ大型台風による建設工事への影響が懸念され、中国交通建設'A'(601800.SS)が1.55%安、中国電建(601669.SS)が0.85%安と建設セクターがさえない。

 なお、B株市場は上海B株が値下がり数の方が多く、深センB株はこれとは反対に値上がり銘柄が目立った。(中国部・畦田)
 
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