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【8月29日の香港市場】
2017.08.29 18:12
主要指数は小幅に下落した。ハンセン指数が前日比0.35%安の2万7765.01ポイント、H株指数が0.40%安の1万1296.08ポイントと、6営業日ぶりに反落。レッドチップ指数は続落し、0.24%安の4288.49ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2割減少し、概算で948億9400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が5億9900万元、深セン経由が3億9700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米国南部のハリケーン被害の状況を見極めたいとの思惑から、前日の米国株市場ではダウ平均が小幅に下落。さらに本日未明には北朝鮮がミサイルを発射し、日本上空を通過して太平洋上に落下したことで地政学リスクも高まった。これにより、本日の香港株市場は主要指数が朝方に軟調に推移。もっとも、下落率が1%を超えることはなく、比較的落ち着いた状況が続いた。主要指数は結局小幅安で取引を終了するも、H株、レッドチップの両指数はザラ場で瞬間的に上げに転じる場面もみられた。北朝鮮のミサイル発射が懸念されていたグアム沖でなく、米国政府もやや抑制的な反応を示したことで、パニック売りは限定的。また、主要企業の好決算や人民元高が好感され、地合い全体を支えた。
石炭最大手の神華能源(01088.HK)が利益確定売りに押され、1.53%安でハンセン指数構成銘柄の下落率3位。親会社による国有電力大手への吸収合併の計画が正式発表されたが、市場はある程度織り込んでおり、材料出尽くしの売りが目立った。吸収合併後に兄弟会社となる見込みの国電科技環保(01296.HK)も1.75%安とさえない。金融セクターもさえず、中国人寿保険(02628.HK)が同2位の1.58%安、交通銀行(03328.HK)が0.99%安。特に前日急伸した証券大手が反落し、中金公司(03908.HK)が3.09%安、中信証券(06030.HK)が0.69%安に沈んだ。このほか、食品大手の中国食品(00506.HK)は増収増益の中間決算を発表したが、好材料出尽くしの利益確定売りに押されて5.92%安。自動車大手のBYD(01211.HK)は中間期に続いて1-9月期も減益となる見通しが明らかとなり、3.17%安と低迷した。
一方、マカオ関連株が堅調。先週の大型台風の被害により停止していた団体客の受け入れを今週末から再開する方針をマカオ観光局が明らかにし、銀河娯楽(00027.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる2.68%高、サンズチャイナ(01928.HK)が同4位の1.31%高。また、国内最大級のコングロマリットである中国中信(00267.HK)は中間期の大幅増益と増配を手がかりに、1.85%高で同3位となった。不動産大手の中国恒大(03333.HK)は大幅な増収増益を受けて急騰し、11.84%高。自動車大手の北京汽車(01958.HK)は最終利益が大幅に減少したが、独ダイムラーとの合弁事業が好調だったことで4.83%高と買い進まれた。このほか、朝鮮半島情勢の緊迫化による金相場上昇を織り込み、紫金砿業(02899.HK)が3.14%高、招金砿業(01818.HK)が2.11%高と、金鉱株が堅調だった。(中国部・畦田)
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