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【8月28日の香港市場】

2017.08.28 17:49

 主要指数はハンセン指数が前営業日比0.05%高の2万7863.29ポイント、H株指数が0.47%高の1万1342.07ポイントと、5営業日連続で上昇。一方でレッドチップ指数は5日ぶりに反落し、0.33%安の4298.91ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約2%増加し、概算で1174億1100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が5億2900万元、深セン経由が6億5200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がそろって先週末のジャクソンホール会合で具体的な金融政策への言及を見送ったことで、米欧金融政策の「出口戦略」への懸念が後退した。これを受けた外為市場は人民元が対米ドルで大幅に上昇。加えて主要企業の好決算、A株市場の上昇なども織り込まれ、週明けの香港株市場は前場で堅調な地合いが続いた。もっとも、北朝鮮をめぐる地政学リスクは継続。トランプ大統領の発言を受け、米国の債務上限問題への警戒感もみられた。このため、後場に入ると徐々に利益確定売りが目立ち始め、ハンセン、H株の両指数は上げ幅を縮小。H株指数は大引けまでプラス圏を維持したが、ハンセン指数は先週末の終値付近でもみ合い、小幅高で引けた。レッドチップ指数は後場で小幅ながらもマイナス圏に沈んだ。

 スマホ部品大手の瑞声科技(02018.HK)が11.11%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中間期の好業績に加え、17年の設備投資の増額が好感された。衛生用品大手の恒安国際(01044.HK)は中間配当の増配があらためて材料視され、同2位の3.62%高。石炭最大手の神華能源(01088.HK)は1-9月期の好業績見通しを手がかりに、2.08%高でこれに続いた。また、証券セクターが好調。A株市場の市況回復期待に加え、国有企業の混合所有制改革(民間資本の導入)に関連した資本取引への支持を証券当局が表明したことが材料視された。中金公司(03908.HK)が6.90%高、東方証券(03958.HK)が6.01%高、中信証券(06030.HK)が5.14%高。混合所有制改革の関連銘柄も物色され、中国黄金国際(02099.HK)が6.82%高と買い進まれた。

 一方、大型IT株のテンセント(00700.HK)が利益確定売りに押され、1.64%安。ハンセン指数構成銘柄の下落率2位となり、指数の上げ幅を縮めた。パソコン大手の聯想集団(00992.HK)は足下の業績低迷から1.15%安。成長鈍化が警戒され、自動車セクターが下落した。大手の東風汽車集団(00489.HK)は中間決算で小幅の増収増益にとどまったことが失望売りを誘い、8.07%安と急落した。大幅減益に沈んだ長城汽車(02333.HK)が3.83%安。ブリリアンスチャイナ(01114.HK)は好決算だったものの、地合いの悪さに押され3.12%安で引けた。発電セクターもさえず、華潤電力控股(00836.HK)は今後の業績動向が懸念され、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる1.76%安に沈んだ。(中国部・畦田)
 
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